SAPジャパンは、東北電力が新経理システムとして「SAP S/4HANA」を採用し、3月より稼働を開始したと発表した。なお、同プロジェクトでは、システム開発の導入ベンダーとして、日立製作所が導入を支援したという。
東北電力では、電力小売全面自由化以前に構築した業務とシステムが制約となり、従来の業務運営からの脱却が課題となっていたとのこと。競争時代に対応した経営管理や持続的な業務効率化と安定運営を行うためには、世の中の標準に合わせる方向で抜本的な変革を図るべきだと考え、「ERPパッケージを導入し、パッケージの標準機能に合わせた業務運用に変更すること」を新経理システムの構築方針と定めたとしている。
このような背景を受け、同社はSAP S/4HANAを採用。新システムの導入により、情報のリアルタイム反映や一元化による経営管理の高度化および迅速化、標準的な業務プロセスを採用することによる経理関連業務の効率化、デジタル技術を活用した業務変革機会の向上、「働く場所」の制約の排除による働き方改革への対応などが期待されているという。
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