デル・テクノロジーズは、「Dell Generative AI Solutions」のポートフォリオを強化したと発表した。同社は、AMDと連携し、AIと生成AIのワークロード処理に幅広い選択肢を提供するという。
具体的には、「Dell PowerEdge XE9680」でAMD Instinct MI300Xアクセラレーターをサポートし、AIのパフォーマンス面における新たな選択肢を提供。「PowerEdge XE9680 with AMD Instinct MI300X」では、データから最大の価値を引き出し、カスタマイズしたLLMで差別化を図りたい企業に機能を提供するとしている。
8基のAMD Instinct MI300X、GPUあたり192GBの5.3TB/s高帯域幅メモリー(HBM3)、サーバーあたり合計1.5TBのHBM3総容量と21PFLOPS(ペタフロップス)超のFP16パフォーマンスにより、大規模なモデルの学習、データセンターの設置面積の削減、総所有コスト(TCO)の削減、そして競争力強化を求める顧客に生成AI導入の民主化を進めるという。
また、Dell Generative AI Solutionsの次のステップも発表。2024年リリース予定の「Dell Validated Design for Generative AI with AMD ROCm」は、様々なAIのフレームワークを強化してDell Generative AI Solutionsのエコシステムを拡大し、オープンソースLLMも提供するという。加えて、パフォーマンス面とサイジングなどの考慮すべき要件から推測によるアクションを排除し、生成AIプラットフォームをニーズに合わせて構築できるようになるとしている。
なお、Dell PowerEdge XE9680 with AMD Instinct MI300XとDell Validated Design for Generative AI with AMDは、2024年前半に提供開始の予定だという。
【関連記事】
・デル・テクノロジーズの生成AIソリューションでLlama 2モデルのオンプレミス展開を簡素化
・デル・テクノロジーズなどIT企業4社と日本NPOセンター、NPOにおけるIT人材強化などで協同
・デル・テクノロジーズがクラウドストライクと連携 脅威管理機能を拡張したソリューションを国内提供