SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

Google Cloud、「Spanner Graph」などAI活用を促進する新製品を発表

 Google Cloudは8月2日、年次カンファレンス「Google Cloud Next Tokyo ‘24」にて、「Spanner Graph」などの新製品を発表した。

Spanner Graphで生成AIアプリを容易に構築

 Spanner Graphは、Spannerのマルチモデル機能を拡張し、実質的に制限のないスケーラビリティでのグラフ処理を可能にするという。Spanner Graphは、業界標準のグラフクエリ言語(GQL)をサポートしており、SQLとの相互運用性を提供することで、単一の操作で構造化データと接続されたデータのシームレスなクエリを実行する。

 また、Spannerの全文検索とベクトル検索を発表した。新しい全文検索機能は、Googleが培ってきた検索の専門知識を基盤としており、拡張性に優れた全文検索を実現するという。

 GoogleのScaNNアルゴリズムに基づくSpannerの近似最近傍ベクトル検索は、最初にAlloyDBに導入し、今回Spannerに導入した。これにより、インデックス作成と検索ベクトルの埋め込みが可能になり、AI主導のセマンティック検索を強化できるようになったという。Spanner Graph、全文検索とベクトル検索により、Spannerは可用性が高く、グローバルな整合性があり、スケーラブルなデータベースであるだけでなく、シームレスに相互運用できる機能を備えたマルチモデルデータベースへと進化し、新たなAI対応アプリケーションを提供できるようになったとしている。

 Spannerの地域別パーティション分割により、単一のグローバルデータベースの管理性を維持しながら、コストを最適化し、世界中に分散するユーザー向けにレイテンシを改善できるという。このような新機能に加えて、新たなパッケージングと価格設定のSpanner エディションを提供するという。

画像を説明するテキストなくても可

Google Cloud データベース ジェネラル マネージャー兼バイス プレジデント

アンディ ガットマンズ氏

Bigtableが開発者エクスペリエンスを刷新

 Bigtableのプロセスを刷新し、Bigtable SQL サポートを発表した。開発者は、Bigtableのパフォーマンス、データモデル、スケールを活用し、既存のスキルを使用してリアルタイムアプリケーションを構築できるという。これにより、100を超えるSQL関数がBigtableで直接利用できるとのことだ。生成AIアプリケーション開発のためのkNNやログ処理のためのJSON操作から、リアルタイム分析のためのデータスケッチの使用まで、ニーズに合わせて拡張できるリアルタイムのアプリケーション構築が容易になったとしている。

 また、Bigtable分散カウンタの一般提供開始を発表した。分散カウンタは、AI、不正検出、データメッシュ、レコメンデーションなどのユースケースをサポートするためのイベントストリームの処理など、高スループットの書き込み時間集計用に最適化されているという。

新たなSQL Server向けCloud SQL Enterprise Plus エディション

 2023年に発表したPostgreSQLとMySQL向けのCloud SQL Enterprise Plus エディションについて、新たにSQL Server向けCloud SQL Enterprise Plus エディションを発表した。SQL Server向けCloud SQL Enterprise Plus エディションは、Cloud SQL Enterprise エディションと比較して読み取りパフォーマンスが最大4倍向上し、99.99%の可用性SLAと災害復旧を提供するという。

新機能の発表一覧

 Google Cloud Next Tokyo ‘24にて、発表された新機能は次のとおり。

  • Gemini in BigQuery:データエンジニアリング、データの探索と分析、ガバナンス、セキュリティタスクにAIを活用したエクスペリエンスを提供する。これには、コード生成、補完と説明(SQL、Python)、データインサイト、データキャンバス、データの準備、パーティション分割とクラスタリングの推奨事項などのGemini in BigQuery機能が含まれる
  • Gemini in Looker:AIを活用した数式アシスタントにより、データを探索し、複雑な数式から指標を作成できるようにする機能や、分析結果をスライドに直接送信し、Geminiを活用してプレゼンテーションを作成するスライド生成機能など、Google Workspaceとシームレスに統合されている。ユーザーが、BigQueryデータやLookerモデルとチャットするだけで、実用的な洞察を得ることができる
  • BigQueryの統合データプラットフォーム:SQL、Spark、Vertex AIとの統合により、構造化データ、非構造化データ、およびオープンフォーマットのデータをシームレスに分析できる。Icebergオープンフォーマットのサポートは、データを自動的に最適化し、コストパフォーマンスを高める。さらに、Deltaフォーマットの一般提供を発表し、ネイティブにサポートするオープンデータ形式のリストを拡大する
  • オープンソースApache SparkおよびApache Kafka:データストリーミングと処理をサポートし、サーバーレスなSparkを活用してデータ処理を行う。また、Apache Kafkaを使用してリアルタイムに洞察を抽出し、アクションを実行できる
  • Analytics Hubからのリアルタイムストリーミング:Analytics Hub内のリアルタイムデータフィードを購読してアクセスしたり、共有トピックへのアクセスを大規模に管理したりし、データセキュリティとコンプライアンスを確保できる。これは、AnalyticsHubを介したデータパブリッシャー機能とPub/Subストリームの強化によって可能となる。また、Analytics HubとGoogle Marketplaceの統合により、データセット、モデル、ストリームなどの商用資産を購入および販売できるAIとデータのマーケットプレイスで、最新の情報を活用した意思決定をサポートし、商品化が容易にできる
  • データ移行サービスと強化されたデータ移行サービスツール:移行のリスクを軽減し、システム費用とデータ転送料金の前払いクレジットを提供し、移行サービスの費用をカバーする資金を提供する。さらに、Google Cloudの移行サービスツールにより、データワークロードの価値実現までの時間を短縮し、移行コストとデータ転送コストを抑える

【関連記事】
Google Cloud Next Tokyo ‘24開幕、Gemini アプリの拡張機能など発表
オラクル、クラウド向けデータ・アーキテクチャ提供開始 すべてのリソースを従量課金制でコスト削減実現
Qlik、セルフサービス型「Qlik Answers」を提供 非構造化データから生成AIが回答作成

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/20168 2024/08/05 19:45

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング