カラクリは2024年8月6日、星野リゾートが生成AI搭載のオペレーター支援ツール「KARAKURI assist」を導入したと発表した。
星野リゾート全施設の予約関連業務を行う宿泊予約センターでは、電子メール業務について属人的になりやすいという課題があったという。そこで、メール対応業務の属人性を解消できる点と生成AI活用が可能な点から、 同ツールの導入に至ったとのことだ。
導入後の効果について、これまでに蓄積された5,000以上のテンプレートの呼び出しが容易になり、2024年4月入社の社員が早い段階で業務デビューに成功したという。既にベテランを超える数の問い合わせメールに対応するなど、新人の早期戦力化を実現しているとのことだ。
また、同ツールは生成AIによるメール文章のドラフト作成機能が搭載されており、星野リゾートでは同機能を用いた専門チームを立ち上げたという。同社の宿泊施設「OMO」「界」「BEB」にて、食事の時間や施設の営業時間などの普遍的な内容の返信文において80%の正当率を達成し次第、使用ブランドを拡大していく計画とのことだ。
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