ガートナージャパン(以下、Gartner)は2024年8月21日、 「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表した。
デジタル・ワークプレースとは、時間や場所にとらわれず働き、テクノロジーや適切なアプローチで仕事の質や生産性、俊敏性を高めるデジタルな仕事空間を指す。単なるデジタル化とは異なり、人や組織の在り方も含めた企業の成長や革新戦略の一環として実現されるものだという。
同ハイプ・サイクルでは、働き方を広く捉え、デジタルを前提にした「より良い」ワークプレース実現に重要となるテクノロジーやトレンドを、ワークプレース・インフラストラクチャの近代化、人や組織の在り方、人材育成・新たな働き方を支えるもの、新興技術・DX関連の観点から取り上げているとのことだ。
2024年版に追加したテクノロジーの中では、エモーションAIが「過度な期待」のピーク期に位置付けられているという。エモーションAIとは、ユーザーの感情状態を分析するテクノロジーを指す。
加えて、同社は注目すべきポイントとして、同ハイプ・サイクルで新たに追加されたAIリテラシーを挙げている。AIリテラシーには、単にAIを使いこなすためだけの能力ではなく、AIのネガティブ・インパクトやリスクなどの知識や理解、AIの実行能力も含まれる。
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