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サイバーインシデント後のOktaが90日間セキュリティに全集中した成果とは?

「Okta Identity Summit Tokyo 2024」レポート

「Customer Identity Cloud」の2つの新機能

 顧客向けのID管理製品「Customer Identity Cloud」向けには、以下の2つの新機能が発表された。

Highly Regulated Identity

 この機能は、欧州の決済サービス指令(PSD2)に対応した強力な顧客認証(SCA)を実装するためのものだ。

 具体的には、コンテキストに応じた認証が可能になる。たとえば、決済の際に誰に対していくらの金額を決済しようとしているのかを検証し、セッションハイジャックによる不正な改ざんを防ぐことができる。

 また、オープンバンキングなどのAPI連携にも対応している。高橋氏は、この機能が「ユーザーにストレスを与えることなく、本当に重要な時だけ認証を行う」ことを可能にし、セキュリティと利便性の両立を実現すると強調した。Highly Regulated Identityは既に提供開始されている。

Forms for Actions

 この機能は、Webブラウザベースでノーコードのフォーム作成を可能にするものだ。高橋氏は、この機能により「エンジニアのリソースを消費することなく、開発期間を短縮して新しいアプリケーションを市場に投入することができる」と説明した。

 具体的には、ログインプロセス中に同じUIのまま利用規約の画面を表示したり、ユーザー情報を収集することが可能になる。また、利用規約の同意などのテンプレートも用意されているという。Forms for Actionsは現在、アーリーアクセス版として利用可能だ。

 セミナーの締めくくりとして、高橋氏は今後四半期ごとに集中的に製品アップデートを発表していく予定であると語った。「今回紹介した機能は、四半期ごとに行われるOktaローンチウィークで発表されたものの一部です。今後も継続的に新機能を追加し、お客様のニーズに応えていく予定です」と述べ、Oktaの積極的な製品開発姿勢を示した。皮切りは、2024年の11月に米国で開催される「Oktane」という年次イベントが予定されている。

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この記事の著者

京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)

ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在は、EnterpriseZineをメインにした取材編集活動、フリーランスとして企業のWeb記事作成、企業出版の支援などもおこなっている。 ...

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