PagerDutyは、デジタルオペレーションのワークフローにAIを採用しビジネスを支援するインフラストラクチャー「PagerDuty Operations Cloud」の、インシデントの未然防止、および合理的な修復効率を向上させる各種機能の強化を発表した。
PagerDuty Operations Cloudは、企業のインシデント管理としてダウンタイムリスクを軽減させる生成AIソリューション「PagerDuty Advance」を統合し、2024年8月から一般提供している。今回、同ソリューションに含まれる次の機能の日本語対応を開始した。
機械学習(ML)と自動化でインシデントの未然防止
- PagerDuty Advance Assistant for Microsoft Teams:チャットによるコラボレーションを強化するために、Microsoft TeamsのAIによる文脈を理解したチャットサポートにより、迅速な対応と修復が可能となり、より効率的に業務を行えるという
- Automation on Alerts:イベントオーケストレーション機能を強化することで、運用チームがアラート時に自動化の実行設定が可能。これにより、チームは問題がインデントに発展する前に把握できるとしている
- Global Intelligent Alert Grouping:機械学習を活用しノイズを削減することで、サービス全体の影響範囲と潜在的な影響範囲に関する理解を強化。テキストの類似性とともに強い共起パターンを持つアラートを検出することで、PagerDuty AIOpsサービス全体の既存コンテンツベースのアラート・グルーピング(アラートの集約)を拡張する
システム修復効率の向上
- Unified Chat Experience Powers Guided Remediation and Incident Types Power Guided Remediation(統合型チャット体験で誘導型修復とインシデントタイプを強化):調整コストを削減し、時間的制約のある業務を適切なタイミングで処理。PagerDuty Advanceに組み込まれた生成AIテクロノジーとの統合のもと、チームは動的コマンドを使用しインシデントを終始管理できるため、作業場所から直接共同作業を行うことが可能になるという
- PagerDuty Operations Console Enhancements:不要なコンテキストスイッチを排除することで、より迅速なレスポンスと運用コストを削減するための機能を強化予定。チームは単一のダッシュボードから、包括的に可視化されたアラートを確認できるようになるという。新機能には、アラート情報とタイムラインタブを備えたサイドパネル(主要なインシデントとアラートの詳細を表示)、カスタムフィールドを備えた充実したレスポンダビューが含まれるとしている
今後のアプリケーションを活用するための学習
- 推奨事項とベンチマーク:業界ベンチマークを活用することで、類似企業との比較におけるチームのパフォーマンスを迅速に評価することが可能。また、推奨事項では、運用上の失敗のリスクを軽減し、運用の成熟度を向上させるための影響の大きいアクションを特定できるという
価格について
- PagerDuty Operations Cloud:プランにより価格は異なる
- PagerDuty Advance:年間プレミアムプランに基づくクレジットを既存、および新規の顧客に提供するクレジットベースのモデルとして利用可能
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