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ネットアップ、AFF Aシリーズ/AFF Cシリーズの新製品を発表

 ネットアップは11月13日、NetApp AFF AシリーズおよびAFF Cシリーズシステムを含む企業向けストレージ製品群を発表。発表に先駆けて11月7日にメディア向けに新製品発表会を開催した。

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(左から)ネットアップ合同会社 チーフ テクノロジー エバンジェリスト 神原豊彦氏

同社 専務執行役員 ソリューション技術本部長 平松貢氏

同社 システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 プリンシパルアーキテクト 竹谷修一氏

 同社 専務執行役員 ソリューション技術本部長 平松貢氏はまず「ストレージのプロトコル技術は大きく分けると3種類ある」と話す。1980年代からあるブロックストレージ(SAN)、ファイルストレージ(NAS)に加えて、クラウドではほとんど標準的になっているオブジェクトストレージだ。平松氏は「お客様がAI活用やそれに伴うインフラ変革を目指している中で、当社ではSANのモダナイゼーションを進めている」とした。

 続いて、ネットアップの技術戦略を、チーフ テクノロジー エバンジェリスト 神原豊彦氏が説明。神原氏は9月に開催されたNetappの年次カンファレンスでCEOのGeorge Kurian氏による基調講演から、デジタルとデータドリブンのリーディングカンパニーには、「組織」「文化」「技術」の3つの共通項があると話す。「リーダーが組織をまたがるデータ戦略を明確にし、従業員がそれを理解する。そして、実際に発生したデータの受け皿としての技術基盤をモダナイゼーションしていくことが重要」と強調した。

 データインフラのモダナイズは、次の3ステップで行われるという。はじめはアプリとデータがサイロ化した状態だが、AIをパイロット導入し、様々なデータを組み合わせていくことでデータのサイロ化を解消し、インテリジェントデータインフラストラクチャに変わるといった流れだ。

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 神原氏は多くの顧客と話すなかで、この3ステップのうち1stステップと2ndステップには大きなギャップがあると指摘する。「1stステップでは縦割りの組織に基づく縦割りのシステム構造だが、2ndステップからは組織横断の箇所が増えていくため」と分析した。これらのギャップを乗り越えるために、先進的な顧客からデータストレージに対して次の5つの要望が寄せられたという。

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 神原氏は「ほとんどのお客様の既存業務システムのデータは、ほぼSANのデータストレージに入っている。AI活用を進めるためには、あらゆる業務システムのデータをAIに結び付けることが必要だが、現実的なシナリオではない。だからこそ、SANストレージをモダナイゼーションして、AI時代に備えるべき」と話す。

 ネットアップ システム技術本部 ソリューションアーキテクト部 プリンシパルアーキテクトの竹谷修一氏が今回発表する新製品を紹介。竹谷氏は「Netappのハードウェア製品の約80%を刷新する大幅な新製品発表だ。今年度全体では90%のモデルを更新しており、AI時代に向けたストレージの進化に対して本気で取り組んでいる」と話した。

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 具体的に、AFF Aシリーズ ストレージ システムを刷新し、AFF A20/A30/A50をリリースする。今回のリリースにより、従来モデルよりも最大2.5倍のパフォーマンスとミリ秒以下の遅延を実現するという。さらに、ストレージ容量の増加、ランサムウェア保護機能も提供。新しくリリースされるAFF Aシリーズでは、常にストレージ効率化を図っており、リアルタイム統合型ランサムウェア保護機能の実行感度は99%以上を保証するという。

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 さらに、NetApp AFF Cシリーズの新製品ラインは超大容量データ社会に対応すべく、オールフラッシュストレージの容量を増加させた。同シリーズは、AFF C30/C60/C80で構成され、2ラックユニットのフォームファクタで最大1.5PBのRAW容量を搭載。ハイブリッド フラッシュ アプローチを採用することで、データセンターをモダナイズしたい顧客は、最大95%の省スペース化、最大97%の省電力化、および99%以上のランガンシー保護精度などを享受できるという。

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 最後に平松氏は、国内市場の展開戦略として、生成AIのリファレンスアーキテクチャ「Private GenAI Technical Workshop」、テクノロジーロードマップを得るための検証環境「Revise SAN PoC Lab」を新たに提供開始すると発表した。

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この記事の著者

小山 奨太(編集部)(コヤマ ショウタ)

EnterpriseZine編集部所属。製造小売業の情報システム部門で運用保守、DX推進などを経験。

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