日本電気(NEC)は、2025年度より取締役会のモニタリング機能を強化すべく、取締役体制やCEOサクセッションプランニング、報酬制度を中心としたコーポレート・ガバナンスの強化方針を定めたと発表した。
コンパクトな取締役体制の実現
取締役会での中長期の経営方針、および戦略に関する議論のさらなる活性化・機能化を目指し、多様性も確保しつつ、必要とする職務経歴や専門性が十分かつコンパクトな体制にしていくという。
CEOサクセッションプランニングと執行側のマネジメントチーム育成・選任の考え方
グローバルでの企業価値の持続的な向上をリードするCEOを継続的に、かつ公正に選任していくため、指名委員会とCEOが連携し透明性・客観性を担保しながらCEOサクセッションプランニングを実行。また、事業をリードするマネジメントチームについてもCEOが同社の中長期戦略に基づき、必要な人材を育成・選任していくとしている。
企業価値向上のインセンティブとなる報酬制度のあり方
2025中期経営計画、および次期中期経営計画の達成を通じた企業価値向上の実現に向け、グローバルな競合に勝ち抜くためのインセンティブとなる役員報酬制度を構築していくという。具体的には、同社の成長に合わせ、競合に対しコンペティティブかつ優位な報酬水準とし、その中でも特に株式報酬比率を拡大して常に企業価値を意識した経営につなげていくことを目指し、今般その方向性を加速するために株式報酬制度を拡大するとのことだ。
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