日本オラクルは、荏原製作所が、基幹業務を含む200以上のシステムで利用する「Oracle Database」とアプリケーション群を、「Oracle Cloud Infrastructure」(以下、OCI)に移行したと発表した。
今回のプロジェクトは、荏原製作所が推進するグローバルITインフラの確立の一環だという。販売・購買管理などの基幹業務、精密・電子事業で利用される業務アプリケーションなどを対象に、安定性や柔軟性、コスト効率を高めながら、IT基盤の標準化と事業拡大への対応を実現したとしている。
クラウド移行にあたり、データベース基盤はOCI上の「Oracle Exadata Database Service」、アプリケーション基盤は「OCI Compute」「Oracle Cloud VMware Solution」「Oracle WebLogic Server for OCI」を活用。既存アプリケーションの大幅な改変を行うことなく、約6ヵ月で移行を完了したという。クラウド上にスタンバイ環境を新設し、障害時やメンテナンス時の影響を最小限に抑える体制を整えたとしている。
また、リソース変更の柔軟性を活かし、検証環境やスタンバイ環境の確保にかかるコストを抑制。さらに、「Oracle Real Application Testing」の活用により、SQLテスト対象を98.8%削減するなど、移行プロセスの効率化も実現したとのことだ。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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