アクロニス・ジャパンは、Acronis Cyber Protectの最新リリース「Acronis Cyber Protect 17」の提供を開始した。
今回のリリースでは、オンプレミス、データソブリンプライベートクラウド、エアギャップITおよび運用技術(OT)環境に対応する「Acronis Cyber Protect Local」を提供するとのことだ。クラウド導入が困難な組織に向け、組織内の管理サーバーをローカルに実装する従来のオンプレミスデプロイメントを強化し、コンプライアンス、データソブリンの要件が厳しい業界とユーザーをサポートすると述べている。
Acronis Cyber Protect Localは、バックアップ、高速リカバリ、サイバーセキュリティ、エンドポイント管理を単一のプラットフォームで提供し、ITおよびOTの運用において俊敏性・レジリエンス・コンプライアンスを実現するとともに、コスト削減や運用の簡素化を可能にするという。データを顧客の管理範囲内で安全に保持し、完全なデータソブリンとコンプライアンスと法規制遵守を確保するとのことだ。Windows XP、OT/ICS 環境、Nutanix、Proxmox、VMware、Hyper-Vなどのレガシーシステムから最新のハイパーバイザーまで対応し、混在するインフラ全体をカバーするとしている。
これにより、強力な後方互換性、ワンクリックでのセルフサービスリカバリ、および仮想・ハイパーコンバージド環境間での高い互換性を提供するという。
また、Device Senseによる非管理デバイスの自動検出など、エンドポイントのセキュリティと管理がネイティブに統合されており、ユーザーは運用効率の向上やツールの簡素化といったメリットを享受できるという。P2V、V2V、およびクロスプラットフォームでのリカバリも簡素化され、個別のエージェントをインストールする必要なく、保護機能を維持したままワークロードをシームレスに移行できるとのことだ。
主な機能
- 統合サイバーレジリエンス:バックアップ、リカバリ、サイバーセキュリティ、エンドポイント管理を単一のエージェントとコンソールで実現
- データソブリン:管理・データを顧客の環境内に保持し、コンプライアンスを確保
- 包括的なワークロード対応:レガシーOS、OT/ICS、最新の仮想化プラットフォームをカバーし、ハイブリッドかつ混在環境全体に対して完全な保護を提供
- AI主導の自動化:管理、異常検知、復旧対応を効率化
- セルフサービスリカバリ:ユーザー自身によるデータおよびシステムのリカバリを可能にし、レジリエンスを強化
- クロスプラットフォームの俊敏性:多様な環境間でシームレスな移行とリカバリを実現
Acronis Cyber Protect Localにより、クラウド接続が制限または禁止されている環境でも、プロアクティブ、アクティブ、およびリアクティブな防御層を備えることができるという。このローカルファーストのアプローチにより、アクロニスのサイバー保護技術は、安全な分離型導入が必要な企業、産業組織、複数拠点を有する法人へと拡大すると述べている。
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