包括的なプロフェッショナルサービス 未来志向での機能進化がポイント
デル・テクノロジーズでは、こうした機能強化に加えて「Dell Professional Services」による包括的なサポートを提供している。データ管理の戦略策定からデータライフサイクル全体にわたる効率化はもちろん、データカタログの設計・実装、メタデータの識別・整理、データ品質とガバナンス基準の浸透といった、多岐にわたる領域をカバーする。
デル・テクノロジーズの森山輝彦氏は、予測不可能な時代における「インフラストラクチャの俊敏性」の重要性に言及。競合他社よりも迅速に適応できるかどうか、ストレージこそが鍵になると指摘する。これはAI時代の課題として挙げられる電力コストやライセンスコストの高騰、IT環境の複雑化、サプライチェーンの強靭化などに対応する上でも欠かせないという。
統括本部長 森山輝彦氏
そこで森山氏は、PowerStoreの最新アップデートを紹介した。コンテナベースのマイクロサービス設計により、PowerStoreでは機能拡張や修復作業を迅速に実行可能だ。また、AIを活用した運用機能が組み込まれており、時間の経過とともに「より賢くなる」ように設計されている。さらにリアルタイムで取得されるテレメトリーデータを機械学習で分析することで、ビジネスに影響が及ぶ前に問題を予測・回避する「スマートサポート」機能を搭載。ある程度、定型化された修復や保守作業については自動的に実施する、いわゆる「セルフヒーリング」の領域にまで踏み込んでいるという。
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加えて、PowerStoreのコンソールに対しては、自然言語(日本語を含む)で会話できる「AI Assistant」機能も組み込まれている。たとえば、性能や容量の推移について予測するなど、従来までは複雑な作業だったものを自然言語で容易に実現可能だ。なお、AI Assistantに用いられているトレーニングデータは、デル・テクノロジーズの公式エンジニアリングドキュメントに限られているため、回答の精度は高い。
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他にも電力消費やCO2排出量を5分ごとに収集・分析し、デバイスまたは地域に基づいてフィルタリング、追跡・比較することで、データセンター全体のエネルギー消費に関する分析情報を取得可能だ。コスト削減はもちろん、要請の高まっているサステナビリティ計画にも役立てられる。
AI時代に求められるインフラ要件をカバー HCIと3層構成のいいとこ取り
続いて森山氏は、新たなソリューションである「Dell Private Cloud」にも言及した。これは、HCI(ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ)の優位性である導入の容易さ、シンプルな管理性、従来の3層構成(3-Tier)がもつリソースの個別拡張性や効率性に加えて、高度なエンタープライズサービスを組み合わせた、フルスタックの自動化ソリューションだ。
つまり、コンピューティング、ネットワーク、ストレージを統合しつつも、3層構成とHCI両方のメリットを享受できる。複数のハイパーバイザーをサポートする、“オープンな分離型ハードウェア”として、ユーザーが保有しているクラウドOSのライセンスも利用可能だ。
アプライアンスのような利便性をもちながらも、ベンダーロックインされない点はアドバンテージとなるだろう。ビジネスニーズの変化に応じて環境を再構築できるため、将来的に既存のエコシステムから別のエコシステムへ移行する場合でも、ハードウェアを買い替えることなく利用しつづけられる。加えてハードウェアだけでなく、サードパーティのエコシステムについてもデル・テクノロジーズが主体となって課題解決にあたってくれる点も、運用担当者にとっての安心材料となるだろう。
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最後に森山氏は、デル・テクノロジーズがPCからサーバー、ストレージに至るまで、ゼロトラストに基づいた堅牢なセキュリティ機能を組み込んだインフラストラクチャを提供することで、組織のAI・データ利活用を一気通貫で支援していくと述べ、講演を締めくくった。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
提供:デル・テクノロジーズ株式会社
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