INSTANTROOMは、2026年最新のフリーランスの「データサイエンティスト案件の調査レポート」を発表した。9,630件のフリーランスボードに掲載されている、実際のフリーランス案件から作成したとのことだ。
職種別平均年収ランキングは10位(980万円)

データサイエンティスト案件の平均月額単価は81.6万円、平均年収は980万円で、職種別平均年収ランキングでは10位だという。
ITコンサルタントやPMOなどの上位層と比べると水準は下がるものの、分析結果が売上改善やコスト削減に直結しやすく、成果が可視化されやすい分、専門性に応じて比較的高い単価を維持しやすい職種だとしている。
職種別案件数ランキングは15位(案件比率 2.44%)

データサイエンティストの案件は市場全体の2.44%を占めており、IT職種別の案件数ランキングでは15位となっている。構成比がこの水準である背景には、分析を始める前にデータを集めて整える工程が重く、社内の業務理解や調整に時間がかかるため、すぐに外部へ委託しづらい事情があるとのことだ。
特に個人情報や機密情報を扱う領域では、データを社外に出すハードルが高く、まずは社内で試行する企業も少なくないという。こうした中でデータサイエンティストが担う範囲は広く、課題設定からモデル作成・評価、施策提案までを一連で担当するケースが多く見られるとしている。
また、業界によって成果の出し方が異なり、広告や小売では短い周期で検証を回しやすい一方、製造や金融では現場の制約を踏まえた設計が求められ、立ち上げに時間がかかりやすい傾向があるとのこと。上記の背景から、専門性に応じて単価が維持されやすい職種だという。
案件のリモートワーク比率
2026年1月時点のデータサイエンティスト向けフリーランス案件・求人におけるリモートワーク比率は、フルリモートが26.5%、一部リモートが62.7%、常駐が10.8%という結果に。フルリモートと一部リモートを合計すると89.2%に達し、在宅を基本にしつつ必要に応じて出社する働き方が中心になっているという。

データサイエンティストは分析やモデル作成を在宅でも進めやすく、リモート比率が高まりやすい職種だが、機密データを扱う案件では出社が求められる場面も少なくないとのことだ。
また、課題設定や結果の解釈など事業側とのすり合わせは対面の方が速いことも多く、一部リモートが最大比率を占めやすい傾向にあるという。今後もこうしたハイブリッド型の働き方が主流になると考えられるとしている。
データサイエンティスト案件の多い業界
2026年1月時点のデータサイエンティスト向けフリーランス案件・求人は、サービスが3.74%(360件)で1位、通信が3.27%(315件)で2位、WEBサービスが2.67%(257件)で3位。以下、toBが2.26%(218件)で4位、金融が1.46%(141件)で5位と続き、上位5業界で全体の約13.4%を占めているとのことだ。
これらの業界に案件が集まりやすい背景には、データを使って売上やコスト、継続率といった事業成果を直接改善しやすく、分析から運用まで継続的に回るテーマが多い点が挙げられるとのことだ。
サービスやWEBサービスでは需要予測や解約予兆、広告効果の改善など、短いサイクルで検証と改善を繰り返すテーマが多く見られるという。一方、通信や金融では異常検知や不正検知、リスク管理など、データの正確性と説明責任が重視される傾向にあるとしている。
BtoBでは、営業データをもとに優先度を判断する仕組みづくりが求められるなど、業界ごとに分析の切り口は異なるものの、いずれも継続的な運用が前提となる点は共通しているとのことだ。
こうした背景から、課題設定から改善までを一貫して担えるデータサイエンティストの需要は今後も堅調に推移することが見込まれるという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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