Workdayは米国時間6月2日、 Workday Data CloudとAmazon Web Services(AWS)の連携を発表。同連携により、企業はAWS上で保有するデータとWorkdayデータを統合して利用できるようになるという。
具体的には、Amazon BedrockをはじめとするAWSのAIサービスが、Workdayのデータ基盤に直接アクセスできるようになり、AIは企業のルールに則った回答を導き出せるとのことだ。双方向での連携が実現することで、WorkdayでAIエージェントの開発を行う場合も、AWS上のデータをシームレスに取り込めるようになるため、人事や財務の日常的な業務フローを止めることなく、データに裏付けられた意思決定が可能になるとしている。
また、WorkdayのAgent Gatewayを利用することで、AWS上で構築されたAIエージェントは、WorkdayネイティブのAIエージェントと同等のガバナンス、権限、監査統制を維持したまま、給与や福利厚生、財務データに安全にアクセスできる。これにより開発者は、Workdayがすでに維持・管理しているビジネスロジックをAWS側で再構築する手間が省け、より迅速に本番環境へ展開できるようになるとのことだ。
そのほか、2025年9月に発表したWorkday Data Cloudは現在、一部の顧客向けに先行して提供されている。まもなく、AWSの一部顧客も対象に、先行して提供を開始する予定だという。
この連携によって開発者は、人事・財務データと、顧客・市場・現場のデータを安全に統合させ、ビジネス文脈に合わせて分析できるようになるとのことだ。開発者が人事・財務データを活用する際の課題に対応する3つの機能を提供する。詳細は以下のとおり。
- Workday Data Lake:Workdayの人事・財務データと外部(サードパーティ)のデータを統合し、実際の組織構造や業務プロセスを反映した定義を付与したビューを提供。 そのため、開発者が手作業で分析・加工する手間を省き、「信頼できる唯一のデータ基盤」としてそのまま活用できるようになる
- Workday Data Connect:適切に管理されたデータを、開発者が日常的に利用しているシステム上でそのまま利用できるようにする機能。今回のAWS連携をはじめとするコネクタ群やApache Icebergを活用することで、使い慣れたクラウドや分析ツールから、Workdayのデータへ双方向かつゼロコピーでのアクセスが可能に。 これにより、セキュリティリスクとなるシャドーデータベースを作ったり、メンテナンスが大変な複雑なデータパイプラインを構築したりする手間やリスクを排除できる
- Workday Live Data Query:即座のデータ確認やリアルタイムな判断が求められるアプリケーションやAIエージェントに対して、ダイレクトなデータアクセスを提供する機能。開発者はJDBC経由のSQLやPythonを使ってWorkdayへ直接クエリを発行し、人事や財務の最新データにアクセスする。 そのため、システムは「今まさにビジネスで何が起きているか」を瞬時に把握し、タイムラグなしで即座に次のアクションを起こせるようになる
これらすべての機能において、Workdayの閲覧権限モデルやビジネスロジック、監査ルールは、常にデータそのものに紐づいて引き継がれるという。そのため、AIエージェント側で「この指標はどういう意味か」「誰にアクセス権があるか」を推測したり、設定をわざわざ組み直したりする必要はないとのことだ。
提供開始時期
現在、Workday Data Connect、Workday Live Data Query、Workday Data Lakeは、一部の顧客向けに先行して提供を開始しており、一般提供の開始は今年後半を予定しているという。 進行中のAWSとの統合についても、今後数四半期にわたり、先行提供プログラムを通じてさらなる機能拡張を順次進めるとしている。
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