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EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

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Cisco Live!

Splunkの幹部に訊く、Ciscoとのシナジーで狙う世界──AI時代が進んだ先の「可観測性」は新たな意義を持つ

Splunk カマル・ハティ氏:Splunkは「リアルタイム制御」のコアを支える存在になる

 米国ラスベガスにて、2026年5月31日~6月4日(現地時間)に開催された「Cisco Live! 2026」。今年は、あらゆるCiscoの製品を単一コンソールで一元管理できる「Cisco Cloud Control」などの発表が行われたが、その製品ポートフォリオの中には当然、買収したSplunkの技術・製品も含まれている。現地で、Splunkの市場戦略や製品戦略を統括するカマル・ハティ氏に、SplunkがCiscoに対して提供する技術と、両社によるシナジーで可能となったことを尋ねた。また、Cloude Mythosの出現やAIエージェントの急増により、オブザーバビリティの存在意義や役割に起こる変化についても、同氏の考えを伺うことができた。

ついにCisco製品の「完全統合運用」が実現、Splunkの技術はどう役立っている?

──統合運用プラットフォーム「Cisco Cloud Control」をはじめとする、今年のCisco Live!で発表された数々の成果に対し、Splunkはどのように貢献したのでしょうか。

【参照記事】Cisco Live! 2026で発表された新製品や成果の詳細

カマル・ハティ氏:大きく3つの分野で貢献しました。1つ目は「マシンスケールで運用する」という設計思想の実現に対する貢献です。これからの企業では、大規模なIT環境のあちこちに自律的かつマシンスピードで動くエージェント型製品が導入され、その一つひとつから大量のデータが発生します。それに対応するため、Ciscoは2025年9月に開催されたSplunkのイベント(.conf25)で、「Cisco Data Fabric」を発表しました。その一般提供がいよいよ開始されます。

 Cisco Data Fabricは、クラウドやオンプレミス、エッジなど様々な場所に散在する膨大なマシンデータを、一元的に連携・検索・活用できるデータ統合アーキテクチャです。これにより、統合され、相関付けられたテレメトリデータを、セキュリティのオブザーバビリティ(可観測性)に使用できるようになります。また、同じ可観測性をAIエージェントの制御や行動把握にも活用できます。

 2つ目は、「マシンスピードで運用する」という概念の実現に対する貢献です。AIを駆使した高速・大規模な攻撃、AIコーディングによるプロダクトの量産とアタックサーフェスの拡大に対し、防御側も迅速に対応せねばなりません。そのため、CiscoはユーザーのエージェンティックSOCを支援したり、第一線のエンジニアがエージェントを用いて脅威に対応できるようにしたりするAgentic SOARをリリースしました。これにも、Splunkの技術が統合されています。

CiscoとSplunkの技術、さらにはそれらが統合されたCisco Cloud Controlにより、運用やSOCの在り方がどう変わるのか、数々の展示も行われた
CiscoとSplunkの技術、さらにはそれらが統合されたCisco Cloud Controlにより、運用やSOCの在り方がどう変わるのか、数々の展示も行われた

 そして3つ目の貢献は、データとオブザーバビリティを活用して「AIに対する信頼を解き放つ」ことです。Ciscoは2026年4月、AIエージェントの監視・評価技術を持つGalileo Technologiesの買収を発表しました。GalileoとSplunkの技術融合により、AIエージェントの行動からトークンの使用状況と経済性、インフラ運用に至るまで、つまりGPUからAIエージェントに至るまでのあらゆるオブザーバビリティを実現します。

──ようやく完全に単一のプラットフォームとして一つの到達点に至ったCiscoとSplunkですが、今日までの道のりを振り返って、両社のプラットフォームを統合する際に何か技術的な苦労や課題はありましたか。

ハティ氏:もともとSplunkは非常にオープンなプラットフォームでしたから、Ciscoの各種テクノロジーとの統合は比較的スムーズに進んでいきました。買収が完了した時点では、既に完成度の高い基盤があったと思います。

 そして幸運なことに、CiscoとSplunk両社のチームは、はじめから素晴らしい協調性を発揮して技術統合を進めてきました。今や一切分断のないワンチームとして機能できていると確信しています。ですから、開発のスピードや連携のレベルにも満足しています。

次の質問:製品開発は、描いていたロードマップの通りに進んでいますか?

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多くの企業がAIエージェントの「監視」で満足しているが、インフラのリアルタイム運用には「評価」が必要

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この記事の著者

名須川 楓太(編集部)(ナスカワ フウタ)

サイバーセキュリティとAI(人工知能)関連を中心に、国内外の最新技術やルールメイキング動向を取材しているほか、DX推進や、企業財務・IRなどのコーポレート領域でも情報を発信。武蔵大学 経済学部 経済学科 卒業。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/24543 2026/06/25 09:00

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