富士通は米国ニューメキシコ州と、量子コンピューティングにおける技術開発と専門人材育成を行う、量子コンピューティング研究センター設立に向けた協業を開始した。
同センターは、量子コンピューティング分野におけるハードウェア、ソフトウェア、アルゴリズム、理論にわたる先端研究開発を行うほか、量子コンピューティング分野の人材の裾野を広げ、産業界、学術界、政府、および研究コミュニティ間の連携を強化するための教育や人材育成を担うとのことだ。
富士通と同州は、研究協力、インターンシップ、学術連携、その他の人材育成プログラムを通じて、学生、研究者、エンジニアが新たな量子コンピューティングにおける経済システムに参画するための道筋を創出すると述べている。
同州は、量子コンピューティングの研究および技術開発に注力しており、関連する事業を設立・拡大し量子エコシステム形成を目指す企業を支援するため、1億5,000万米ドルの拠出を表明しているとのことだ。
富士通は、同協業の一環として、サンディア国立研究所、ロスアラモス国立研究所、ニューメキシコ大学、ニューメキシコ州立大学などと、同州の科学・学術機関の強みを活かした共同研究の機会を検討していくという。また、クオンタム・ニューメキシコ・インスティチュートと連携し、共同研究の拡大に向けた仕組み作りや、量子コンピュータのアルゴリズムやアプリケーション、システムなどの先進的な研究を推進していくと述べている。
加えて、量子コンピューティング、量子シミュレーション、AI、古典的なHPCを最適に組み合わせたハイブリッド環境における「FUJITSU-MONAKA」ベースのHPCの役割について、共同で検証を実施。
- 実用的な量子ワークロードの処理:データの準備、大規模シミュレーション、最適化、制御、エラー緩和、検証といったタスクにおいて、古典的なシステムとの連携が不可欠
- 量子プロセッサ:独自の優位性を発揮できる特定の計算タスクに適用される
この統合的なアプローチにより、耐障害性の実現を見据えた技術進化を加速させ、材料・創薬、製造、エネルギー、金融サービス、物流などといった分野でのアプリケーション開発を推進するとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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