グーグル・クラウド・ジャパンは2026年10月30日、JR九州(九州旅客鉄道)がGoogle Workspace with Geminiを導入し、非エンジニアによるアプリケーション開発やウェブマーケティング業務の内製化などに取り組んでいる事例を公開した。

JR九州は2023年5月に生成AIのガイドラインを策定。その後、セキュリティやガバナンスの観点から生成AIサービスの導入窓口を一本化し、2025年9月にGeminiのPoCを開始した。同年11月には、既存の生成AIサービスと並行して使用する方針を決定している。PoCは各部署の約30名を中心に実施し、運用開始時には約400名分のアカウントを導入した。定着に向けては、部署単位での全員参加型勉強会を開催しているという。
運輸部では、エンジニア経験のない担当者がPythonのStreamlitを用いて2つのアプリを開発。1つは営業運転中の車両データをリアルタイムで分析・可視化するウェブアプリで、もう1つは勤務シフトを自動生成するアプリである。コードの9割以上をGeminiが作成し、2〜3ヵ月で完成させたという。車両データのアプリについては、検査代替に向けた検証を進めている。
営業部では、ランディングページのたたき台作成やSEO対策を内製化した。区間別の紹介ページに検索窓を設け、予約手続きまで進める仕組みを構築したほか、SEOのスコアは約40点から約70点に上がった。
このほか、安全管理や保守点検に関する手書き報告書のスキャンPDFなどをGemini Notebookに集約し、参照できるようにする部署も出ている。なお、レガシーシステムとの連携などは技術的な課題として残っているとしている。


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