個人からコミュニティへ、コミュニティから企業へ

グローバル・ビジネス・サービス事業CTO
IBMディスティングイッシュト・エンジニア理事
榊原 彰氏

松本 見えないだけで、みんな頑張っていたんだと思いますよ。草の根的な活動も、メディアが取り上げてくれないとなかなか伝わりにくいですしね。
西脇 実際に被災地を訪問して思ったんですが、日立、富士通、NECといった、それこそ公共のサービスを支えていたベンダーは、大きな支援、レベルの異なる支援をしなければならないという大変さがありますね。自治体からサーバーも含めてシステムがまるごと、なくなっているわけです。もはや個人レベルでどうこうという状況ではない。現場を目の当たりにすると、ネットではわからないことも見えてきます。例えば大槌町。役場はなくなっていても、役場としての業務は続けないといけない。サーバーは、ハードウェアベンダーに連絡して、電気は電力会社に連絡してってやっていくしかないんですね。ITの部分は、ネットを通じて、世界にも見えやすいし、伝わりやすいし、ある意味派手です。本当の現場のフロントの大変さはなかなか伝わりづらいでしょうね。
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小泉 真由子(編集部)(コイズミ マユコ)
情報セキュリティ専門誌編集を経て、2006年翔泳社に入社。エンタープライズITをテーマにイベント・ウェブコンテンツなどの企画制作を担当。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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