「IT Initiativeスペシャル」連載一覧
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2012/07/11
経営者が実現すべきマネジメントイノベーション――前カルビーCEO中田康雄氏に訊く
競争の激しい菓子業界において次々と新商品をヒットさせてきたカルビー。そこには、揺るぎない経営視点に基づき、自らを改革し続けてきた真摯な企業の姿がある。その組織風土はどのように構築され、醸成されてきたのか。前代表取締役社長兼CEO/CIOの中田康雄氏に、カルビーにおける企業改革の実践から考えるITとデータ活用の意義、企業の経営戦略や組織のあり方についてご提言いただいた。
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2012/04/23
楽天のデータ分析とビジネス活用―大規模データ活用によって見えてきた 課題と可能性
楽天グループは、世界でも類を見ない「楽天経済圏」というビジネスモデルに基づいて、ビジネスを推進している。この楽天経済圏では、売上情報、商品情報、ポイント情報などの大量の情報が日々発生しており、これらの大規模なデータをマーケティングDWH「楽天スーパーDB」に蓄積・加工することでパーソナライズやターゲティングなどのビジネスに活用している。楽天グループにおけるデータ活用の実態、そして今後目指そうとしているグローバルなビッグデータ戦略について紹介する。
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2012/04/09
「ビッグデータ」テクノロジー戦略を現実的に考える
大量、多様、かつ、リアルタイム性が高いデータの活用によりビジネス上の価値を得るという「ビッグデータ」の概念の正当性には議論の余地はない。しかし、企業が実際に「ビッグデータ」戦略を推進する際に、あまり本質的ではないテクノロジーの議論に惑わされてしまうケースが見られる。重要なポイントは「ビッグデータ」において何が従来の延長線上なのか、何が新しい要素なのかを見極めることだ。
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2012/03/30
クラウドの本質をひたすら追求していく―さくらインターネット社長 田中邦裕氏インタビュー
ここ数年、クラウド市場は急速な伸びを見せている。海外はもとより、国内でもクラウドサービスを提供する事業者が増えてきた中、データセンター業界の革命児さくらインターネットがいよいよIaaSの提供に乗り出した。同社が考えるクラウドとは一体どのようなもので、どんな戦略を描いているのだろうか。代表取締役社長の田中邦裕氏に話を聞いた。
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2012/01/06
ビッグデータ時代におけるデータ活用の現実と課題
IT分野での新たなキーワードの1つとして「ビッグデータ」が急速に注目を浴びている。これは、従来のデータウェアハウス(DWH)やBIツールによるデータ活用とどう違うのだろうか。本稿では、その背景をビジネス環境と技術の両面から整理し、データ活用に関する現状の課題を分析し、今後の方向性を示唆する。
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2011/12/26
データの蓄積・分析・活用が競争優位を実現するために考えるべきこと
情報システムを活用したデータの蓄積・分析・活用の取り組みを進めることが、企業の競争力強化につながるとよく言われる。確かにそのとおりかもしれないが、ただ単に情報システムを導入するだけでは何も生まれはしない。その前に、競争優位を実現できる業務の「仕組」をきちんと設計しておかなければ、どんなに高度な情報システムを導入してもその効果は発揮されない。
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2011/12/19
ビッグデータのフュージョンに人類未踏の世界がある―東京大学喜連川優氏インタビュー
「ビッグデータ」という言葉がバズワードとして1人歩きを始めつつある昨今、増え続ける情報を前にして、我々はどのような軸からビッグデータと向かい合い、ビジネスをドライブしていけばよいのだろうか。最近まで文部科学省の「情報爆発プロジェクト」や経済産業省の「情報大航海」など情報戦略に関する国家プロジェクトを牽引し、現在、最先端研究開発支援プログラムを推進中の東京大学生産技術研究所の喜連川優氏に、現在のビッグデータを取り巻く状況と将来の展望についてお話を伺った。
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2011/10/20
ミッションクリティカルシステムの構築ノウハウを惜しみなくつぎ込んだ富士通「システム品質検証サービス」
システムの品質が経営の品質に直結する時代が到来した。必然的にシステムの品質を担保するアプリケーション・テストの結果は、経営者にとっても重要な関心事の1つとなっている。富士通「システム品質検証サービス」は長年にわたるミッションクリティカルシステムの構築で培ったノウハウを提供する新時代のアウトソーシング・サービスだ。
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2011/10/19
既存の情報システム資産を活用しながらクラウド時代に対応する「APMモダナイゼーションサービス for Cloud」
システム担当者にとって、頭の痛い問題の1つがシステムの複雑化だ。パッケージやクラウドを利用したいと考えた時、あるいはシステムを新しいプラットフォームに移行したいと考えた場合に、システム同士がスパゲティ状に複雑に絡みあったインタフェースが目の前に立ちふさがる。そんな状況を打開するための富士通からの提案がある。
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2011/10/14
今あらためて問われる運用管理の重要性
企業ITの世界では、時勢に応じて多種多様なテクノロジーが注目を浴びてきた。皆さんの職場でも、これまで多くのシステムを導入してきたに違いない。ところで、それらは今でもきちんと目的を果たしているだろうか。部屋の片隅で埃をかぶっていないだろうか。差し迫った課題に対応するために導入したシステムはしばし運用という側面をおろそかにされがちだ。しかし、運用の視点なくしてシステムが真価を発揮することはない。先の震災以降は「事業継続」というテーマが急速に人々の関心を集めている。今こそ、運用管理の重要性を再確認した...
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2011/10/03
「ハイエンドで培った技術を武器に海外ストレージ市場に挑む富士通」 ストレージシステム事業本部長の五十嵐一浩氏に聞く
国内ではサーバーの売上1位、ストレージで2位のシェアを誇る富士通だが、今後は今まで後塵を拝していた海外のストレージ市場により力を入れていくという。2010年度からストレージシステム事業本部長に着任した同社 執行役員の五十嵐一浩氏に、富士通のストレージ事業の戦略や、昨今のビッグデータやクラウドといったトレンドについて話を伺った。
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2011/07/06
企業ITの進化スピードをアップするアプリケーション・フレームワークINTARFRM(インターファーム)
システムの進化スピードは企業の競争力そのものを測るバロメータとなった。手間をかけず迅速にアプリケーションをビジネスに合わせて変更することができれば̶。INTARFRM(インターファーム)はユーザーの長年の希望に対する富士通からの回答である。
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2011/07/04
システム構築に至る要件の「論理」を改めて構造解析するTri-shaping(トライ・シェイピング)
富士通は2011年2月に新しい要件定義手法「Tri-shaping」を発表した。この手法は30 年以上になる富士通の要件定義ノウハウの集大成ともいうべきもので、すでに多くのユーザー企業から高い評価を得ている。
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2011/06/28
復興には、全体最適を見据えた新たな社会システム設計が不可欠―東京大学 工学系研究科 宮田秀明氏に聞く
未曾有の被害をもたらした東日本大震災。個別には復旧の槌音は聞こえても、原発問題や電力不足の長期化、復興への道筋など問題の多くは山積みされたままだ。東京大学で社会システム創成学を提唱する宮田秀明教授は、新しい社会へのシステム設計と全体最適化の視点なき復興は、今後の日本社会に大きな停滞をもたらすと危惧している。復興への岐路に立つ今、未来を見据えた新たな社会システム設計が不可欠であると同時に、要となるIT の新たな価値の創造が求められている。