SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine Day 2022

2022年6月28日(火)13:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

IT Initiativeスペシャル

クラウドの本質をひたすら追求していく―さくらインターネット社長 田中邦裕氏インタビュー


 ここ数年、クラウド市場は急速な伸びを見せている。海外はもとより、国内でもクラウドサービスを提供する事業者が増えてきた中、データセンター業界の革命児さくらインターネットがいよいよIaaSの提供に乗り出した。同社が考えるクラウドとは一体どのようなもので、どんな戦略を描いているのだろうか。代表取締役社長の田中邦裕氏に話を聞いた。

石狩データセンター開設と「さくらのクラウド」の提供

 さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中邦裕氏
▲さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕氏

─ さくらインターネットは昨年11月、北海道石狩市に大規模郊外型データセンターを開設しました。これまで、都市型データセンターを中心にサービスを展開されてきたさくらインターネットが、このたび郊外型データセンターを新たに設けた狙いはどこにあるのでしょうか。

 弊社のビジネスには「サーバー事業者」と「データセンター事業者」という2つの側面がありますが、これまではサーバー事業者としてサーバーのメンテナンス性などを重視して、東京と大阪にデータセンターを設けて自社サーバーを運用してきました。しかしここ数年、ビジネスの規模が拡大するに従って、ラックスペースや電源設備への投資額の増大や、あるいは変電所の容量制限による電力不足など、大都市エリアでデータセンターを運営する上での困難さが目立ってきました。

 こうした問題を一挙に解決する手段として、電気と通信回線が引きやすくて、ラックスペースや空調装置の段階的な拡張が可能な広い土地に郊外型データセンターを設けることを考えていました。折りしもちょうどその頃、北海道庁さんから熱烈な誘致を受けたのですが、冷却に有利な冷涼な土地で、しかも災害も少ないという北海道ならではのプラスアルファのメリットに魅力を感じました。そこで、これらのメリットを勘案した上で、最終的に北海道の石狩市にデータセンターを新設することに決めました。

─ 石狩データセンターの開設と同時に、パブリッククラウドサービス「さくらのクラウド」の提供を新たに開始しましたが、郊外型データセンターでクラウドサービスを運営するメリットはどこにあるのでしょうか。

 クラウドは設備の集約度が高いので、コロケーションや専用サーバーサービスほど場所や設備の制限を受けません。従って、スペースや電源設備という観点では、都市型も郊外型も実はさほど差はありません。事実、最近では都市部にクラウドサービス用のデータセンターを設ける事業者が増えてきています。ただし、都内にあるデータセンターの価格は今乱高下していますので、サービスの価格と品質を維持し、かつスケールを拡大しながら長期的にサービス提供を継続していくためには、郊外型データセンターの方が有利だと思います。

─ さくらのクラウドは、現時点ではパブリッククラウドサービスとしては後発になりますが、どのようなユーザーのどんなニーズをターゲットにしているのでしょうか。

 想定しているユーザーは、これまで弊社が提供してきたレンタルサーバーや専用サーバーのユーザーと基本的には変わりません。これらのサービスはもともと、「IT 系の新興企業が初めて借りるサーバー」という位置づけだったのですが、2、3年ほど前からこれが他社の安価なVPS(仮想専用サーバー)やクラウドに置き換わってきました。こうした状況を打破するために、2010年からVPSサービスを開始して、一定数のユーザーを取り戻すことには成功しました。しかし、ユーザーに柔軟なスケールメリットを提供するためには、やはりVPSよりクラウドの方が適していると当時から考えていました。従って、VPSサービスの開始当初から、クラウドサービスへと至るロードマップはすでに描いていました。

次のページ
要件に応じてクラウドとオンプレミスを適切に使い分けることが重要

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
IT Initiativeスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

吉村 哲樹(ヨシムラ テツキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/3842 2014/04/19 02:11

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年6月28日(火)13:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング