出社回帰にともないLINEヤフーがオフィスを新設、一部社員からの反発に「最適な環境」の提供で応える
オフィス訪問記⑩:「オフィス分科会」を立ち上げ、ボトムアップで設計を推進
出社とリモートワークを組み合わせた原則出社(週3日出社)への移行にともない、新たな拠点として開設されたLINEヤフーの赤坂オフィス。LINEとヤフーのカルチャーを融合し、社員が自然と集まりたくなる空間はどのようにして作られたのか。総務部門の責任者である坂口卓氏に、原則出社への社員の反応やオフィス設計に込めた思い、全社を巻き込んだ「ボトムアップ型」プロジェクトの舞台裏を聞いた。
手打ちそばに無料朝食、足が伸ばせるラウンジまで LINEヤフーの新オフィス
LINEヤフーは、2026年から週3日の出社を原則とする働き方へシフト。出社時のコミュニケーション活性化と十分なキャパシティを確保すべく、赤坂オフィスを新設した。従来の紀尾井町オフィスと赤坂オフィスの両方を利用する形だという。赤坂オフィスを覗くと、エントランスから階を跨いだ先にある「CONNECT STREET」は、共用部から執務室へ向かう動線上に位置し、ばったり会った社員同士で気軽に雑談やクイックな相談ができる設計になっている。
執務エリアには、昇降式デスクやデュアルモニターを完備した「集中席」と、会話をしながら作業できる「通常席」を用意。在宅勤務と同等以上の快適な作業環境を自由に選択できるよう配慮されている。また、壁面を極力減らしたレイアウトにより、フロア全体が見渡せる見通しの良さと開放感を実現している。
社員の胃袋と健康を支える社内レストランは、朝食・ランチ・夕食に対応。朝食は、社員の食生活支援や出社意欲向上を目的に、無料で提供されているという。メニューは有名日本料理店出身の料理長や食べログ 百名店出身のパティシエら専属スタッフが開発。テイクアウト対応メニューは、LINEのミニアプリを使ったモバイルオーダーシステムにより、移動中や自席から注文・決済を済ませ、待ち時間なく出来立てを受け取ることができる。また、本格的な手打ちそばが味わえるコーナーや、打ち上げ・懇親会に利用できるスペースも備えている。
社内レストランには、LINEヤフー社員のオススメ書籍を置いた本棚もある
赤坂オフィスには、社員の心身を整える工夫も満載だ。「POOL LOUNGE」は靴を脱いで足を伸ばせるリラックス空間で、仮眠はもちろん、リラックスした状態でのアイデア出しにも活用されている。
さらに、ストレッチ器具や歩行マシンを備えた「WELLNESS CORNER」、国家資格を持つマッサージ師による施術が受けられる「MASSAGE ROOM」、復職した育児中の社員のための搾乳室など、多様な社員が安心して働ける環境が整備されている。
これほど充実した施設を備える赤坂オフィスだが、その裏側には出社回帰に対する社員からの反発や、旧LINE・旧ヤフーという異なるカルチャーの融合といった壁があった。それらの課題に対し、出社して良かったと思える環境を提供するべく同社が取った手立てとは何だったのか。
この記事は参考になりましたか?
- EnterpriseZine Press連載記事一覧
-
- 出社回帰にともないLINEヤフーがオフィスを新設、一部社員からの反発に「最適な環境」の提供...
- 「支出の節減効果は2倍」 Coupa スザンヌ・ボルドー氏が語る自律型支出管理の効果
- 清水建設が「20億円プロジェクトを常駐者2名で」を目指す切実な理由、AIでデジタルゼネコン...
- この記事の著者
-
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
