開会のあいさつに続き、発表者のトップバッターはAmazon 堀内さん。5分というLT並の発表時間のうち2分が近況。最近語尾に「ね」を入れるくせがあることと、立つときに横方向のスタンスが広いことに気づいたそうだ。
後半3分間でAWSアップデートを一挙に紹介。データベースに限定してもあまりに多数。例えばRDSではオンプレとの間でインポート・エクスポートが容易になったこと、Oracle Statspackに対応したことなど。Redshiftでも地味に機能改善が進んでいる。「詳しくはWhat's Newとブログを見てください」とのこと。
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日本MySQLユーザ会からは平塚さんから「MySQLにおける大量データロード時の考慮点」。MySQLでデータベースに大量のデータを投入するためのヒントと貴重な測定結果も合わせて提示された。背景にはAWSでデータベースやRedshiftを開始するとき、既存の大量データをいかにして移行するかが重要な課題となっている。
MySQLのデータロードではテーブル作成とプライマリインデックス作成までは同じものの、それ以降のデータロードやセカンダリインデックス作成などはバージョンごとに最適な順序が異なる。詳細は平塚さんのブログにて公開されている。加えて日本HPの資料(PDF)も参考にしてほしいとのこと。
プレゼン最後には参加者に向けて宿題が課された。「今回はデータのない状態からロードしました。もしデータが3000万件あるデータベースで1000万件ロードするなら、どんな手順がいいでしょうか。考えてみてください」
PostgreSQLからはアップタイムテクノロジーズの永安さん。出番5分前に会場に滑り込み、パソコンのネットワークの設定もそこそこにインスタンスを作成したところで登壇。「テンパってます」というのも無理はない。なにせ持ち時間は10分。その中でChefを用いてAWS Multi-AZ PostgreSQLレプリケーションをくみ上げ、サーバー処理中に本来の予定となっていたホワイトペーパー「PostgreSQL on AWS」の要点を紹介し、冒頭で設定した構成の確認とデータベース作成まで行ったのだから。
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「濃ゆい話が続きましたが、次はカジュアルに」と登壇したのはALBERTの池内さん。終始笑顔で話していてAWSへの愛情が伝わってくる。DWHやRedshiftというと「高い」や「難しそう」などと硬くとらえられがち。しかし池内さんは「AWSの土地勘とSQLの経験があれば大丈夫。PostgreSQLの経験があればなお可」と話す。
敷居を下げるのに役立ちそうなGUIツールとして、SQL Workbench Client、PostgreSQL Studio、Navicat、IntelliJ Database Toolsが紹介された。
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セッションの最後はHapyrusの藤川さんが習熟度別にコンパクトにまとめた「Amazon Redshiftの開発者がこれだけは知っておきたい10のTIPS」を紹介。藤川さんは普段シリコンバレーにいるので、お姿をお目にかかれる貴重な場となった。藤川さんも池内さん同様に「Redshiftはまだ開発者の間では使われていないので盛り上げていきたい」と話していた。
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これで終わらないのが勉強会。この後にLT(ライトニングトーク)が5連発。どれもガチでLTにするのがもったいないような内容ばかり。ただしLTとしての笑いをとるところは皆しっかり押さえていた。例えばSAP HANAの紹介にはSAPの花木さんが登壇。名前だけでもキャッチーなのに、趣味のバイクに絡めたエピソードからSAP HANAの紹介につなげるという流れは参加者の心をがっちりとつかんでいだ。
勉強会終了後、参加者は懇親会へと流れていった。今回に限らず勉強会後にビールと唐揚げを楽しみにする人は多い。ITエンジニアは唐揚げがお好きなのかな。