はじめに
「数式が含まれた表をコピーして貼り付けると、部分的にエラー値になってしまった」「他のシートに表を貼り付けると、列の幅が維持されずに困った」といった経験はありませんか?
そこで今回は、表を思い通りにコピーして貼り付けるさまざまな方法を紹介します。
表を貼り付けるとエラー値が返されてしまう
以下の例では、行のラベルをセル範囲の名前に設定し、その名前を数式に利用して売上金額を計算しています(数式は「=価格*数量」)。この表を別の場所にそのまま貼り付けると、下の図のように#VALUE!というエラー値が表示されてしまいます。
この問題を防ぐためには、基本的に「値で貼り付け」または「リンク貼り付け」のいずれかの方法で貼り付ける必要があります。ただし、前者の方法で表を貼り付けると、コピー元の表データが変更された場合に反映されません。自動的に値を更新したい場合は、リンク貼り付けを行います。
スマートタグの[貼り付けのオプション]ボタンについて
Excel 2002以降では、セル範囲を任意の場所に貼り付けると、貼り付けた表の右下に[貼り付けのオプション]ボタンが表示されます。ここで、貼り付け方法を指定することで、思い通りに表を貼り付けられます。
貼り付けのオプションは以下の8通りあります。それぞれの違いについて下表にまとめてみました。
元の書式を保持 |
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貼り付け先の書式に合わせる |
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値のみ |
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値と数値の書式 |
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値と元の書式 |
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元の列幅を保持 |
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書式のみ |
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セルのリンク |
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[ツール]-[オプション]を選択して、[オプション]ダイアログボックスの[編集]タブを開き、「[貼り付けオプション]ボタンを表示する」のチェックを付けて[OK]ボタンをクリックします。