はじめに
数値データを視覚的に分かりやすく表現するには、グラフが一番効果的です。
そのような場合、Excelで作成したグラフをPowerPointにコピーするケースが多いと思いますが、ファイルサイズが非常に大きくなってしまったり、後からデータの編集ができずに困ったりした経験はないでしょうか。
そこで今回は、PowerPointのスライドにグラフを挿入するさまざまな方法を紹介します。また、PowerPointで一からグラフを作成して編集する方法についても解説します。
PowerPointのスライドにグラフを挿入する方法は3つ
PowerPointのスライドにグラフを挿入する主な方法は、以下の3つです。
- Excelのグラフ(ブック全体)として貼り付ける
- Excelのグラフを図として貼りつける
- PowerPointのグラフ埋め込みオブジェクトで一から作成する
すでにExcelでグラフを作成しているのであれば、そのグラフをコピーしてPowerPointのスライドに貼り付ければ簡単です。しかし、この場合、Excelのグラフを作成したブックもすべて埋め込みオブジェクトとして貼り付けられるので、貼り付けたグラフをダブルクリックすると、内部でExcelのブックが開きます。そのため、グラフの再編集はできますが、ファイルサイズがその分大きくなります。
一方、Excelのグラフを図として貼り付けると、プレゼンテーションのファイルサイズが小さくなります。ただし、図として貼り付けたグラフは再編集できないので注意してください。
もし、グラフを一から作らなければいけない場合は、PowerPointのグラフオブジェクトとして挿入して、グラフを一から作成していくとよいでしょう。この場合は、Excelのグラフをそのまま貼り付けたのと同様にグラフの再編集が自由に行えますが、Excelのグラフ貼り付けよりもファイルサイズが軽くなります。
グラフ作成のポイント
PowerPointのグラフ埋め込みオブジェクトで一から作成する場合でも、基本的にExcelのグラフ作成機能とほぼ変わりません。株価、散布図、レーザー、ドーナツ型などのグラフも作成できます。棒グラフと折れ線を組み合わせた複合グラフの作成はもちろん、近似値を求めることもできます。
しかし、さまざまな種類のグラフが用意されている分、どれを選択すればよいのか迷うことも多いと思います。
そこで、代表的な3つのグラフ(棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフ)のなかで、具体的にどのグラフがどのようなデータをあらわすのに適しているのか下表にまとめてみました。
グラフの種類 | 用途 |
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棒グラフ |
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円グラフ |
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折れ線グラフ |
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ExcelのグラフをPowerPointのスライドに貼り付けるには
Excelのグラフエリアを選択してコピーを行い、PowerPointの貼り付けたいスライドに貼り付けると、[貼り付けオプション]ボタンが表示されます。通常の操作ではExcelのグラフとして貼り付けられますが、[貼り付けオプション]の▼をクリックして、[グラフの図(ファイルサイズ 小)]を選択すると、図として貼り付けることができます。