IBMのソフトウェアの総合イベント「IBM XCITE Autumn 2014」が9月12日におこなわれた。午前中のキーノートセッションでは、同社の上級副社長ロバート・ルブラン氏の他、ユーザー企業として、パイオニアVC、日本航空、JCBのエグゼクティブが講演をおこなった。
ルブラン氏「SoftLayerとBlueMixの目的はハイブリッドクラウド推進」

上級副社長 ロバート・ルブラン
(Robert LeBlanc)
IBMのソフトウェアイベントとしては最大規模のXCITEは、Springに続いて今年2回めの開催となる。午前中におこなわれたキーノートでは、上級副社長 ロバート・ルブランが登壇。クラウド戦略とSoftLayerの買収、PaaS事業であるBlueMixの意義について語った。
それによると、IBMのここ数年のクラウド戦略は、オンプレミスとオフプレミスをシームレスに統合させるハイブリッド・クラウドに照準をあてているようだ。
「われわれがSoftLayerを買収した理由は、同社の堅牢なサーバー技術。企業は、クラウドにあるデータも、自社のデータセンターにあるものと同様にコントロールすることを望んでいる。パブリッククラウドだけに依存することなく、複数のクラウドを利用する。オープンスタンダードによる相互接続性と、セキュアな統合環境が必要となり、2015年までに企業のおよそ70%が、ハイブリッド・クラウドを利用することになるだろう」 (ロバート・ルブラン)
ベアメタル、占有型、共有型の幅広い選択を持ち、すべてのデータセンターで使用可能なSoftLayerと、親和性の高いPaaS環境のBlueMixによって、企業のハイブリッドクラウドを推進していく考えだ。これまで開発してきたミドルウェアの資産をほとんどBlueMixに投入していくのだという。これによって、デベロッパーをインフラのレイヤーから解放し、イノベーションに注力させることを目指しているのだという。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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