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2020年までに“F5といえばセキュリティの会社”と呼ばれるようにする―F5、セキュリティ領域に注力


 データセンター、クラウドサービス、SDNなどのさまざまなIT環境に向けに、ロードバランサやファイアウォールなど、いつでもどこからでも安全かつ安定、品質高くアクセスできる製品・サービスを提供してきたF5ネットワークス。特にロードバランサの分野では、国内市場をリードする存在として地位を築いているため、ロードバランサの会社というイメージがあるかもしれないが、数年後にはF5といえばセキュリティというイメージに変えていくという。6月2日に開催したF5ネットワークスジャパンの事業戦略発表会では、そのための施策が紹介された。

グローバル戦略のビジョンは「制約のないアプリケーション利用環境の構築」

 6月2日、F5ネットワークスジャパンの事業戦略発表会が開催された。同会見に登壇したのは、米F5ネットワークス ワールドワイド セールスエグゼクティブ バイスプレジデントのジョン・ディルーロ氏、F5ネットワークスジャパン 代表執行役員社長の古舘正清氏、同ビジネスディベロップメントマネージャの帆士敏博氏。まずディルーロ氏が「グローバルにおけるF5のビジネス戦略および日本への期待」について紹介した。

米F5ネットワークス ワールドワイド セールスエグゼクティブ バイスプレジデントのジョン・ディルーロ氏

米F5ネットワークス ワールドワイド セールスエグゼクティブ
バイスプレジデントのジョン・ディルーロ氏

 ディルーロ氏は15年間日本市場に携わってきた人物で、1年前からワールドワイドのセールスを統括する立場に立っている。

 「当社はさまざまな国・地域で事業を展開しているが、その中でも最もうまくいっているのが日本だ」(ディルーロ氏)。その成功の理由としてディルーロ氏は、同社の戦略と日本のお客様からのニーズがマッチしているためだという。

 同社の2016年のグローバル戦略のビジョンは、「制約のないアプリケーション利用環境の構築」。そのために場所と時間にかかわらず、安全に高速に配信できる信頼性の高いアプリケーションを提供していくと述べる。

 その重点領域は次の6つ。第一がADC/クラウド領域である。「この領域ではすでに我々はリーダーの地域を確立している。その地位を維持するため、さらに性能および品質の向上、強化に努めていく」(ディルーロ氏)。第二はセキュリティ領域。第三はDDoS攻撃対策のクラウドサービスF5 Silverline領域。第四はサービスプロバイダー。第五はM.A.N.O.V.A。BIG-IQによる包括的な管理ソリューションの提供。第六はグローバルサービス領域。「多様なパートナー、顧客へのコンサルティングサービス、保守サービスを提供するなど、サービス面を充実させていく」(ディルーロ氏)。

 これらの領域の中でも特に注力するのが「セキュリティ領域」だ。その背景には、企業のクラウドサービスへの移行が進んでいることにより、ファイアウォールなど従来の境界部を重視するセキュリティのアプローチでは、企業のビジネス資産を保護するのは難しくなっているためだ。

 そこでF5ネットワークスでは、企業のクリティカルなビジネス資産を保護するため、ハイブリッド型デリバリー、インテリジェンスと可視化、リスクベースのポリシーという3つのアプローチを具現化するソリューションを充実させていくという。「このアプローチこそ、これからの新しいエンタープライズが望むものだと考えている」(ディルーロ氏)。

出所:F5ネットワークスジャパン

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WAFなど、セキュリティビジネスが急成長

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