SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine Press

SD-WANの完璧な製品はまだない。個々のニーズに合わせて最適な製品の選定を

 サービスの「SDx (Software-Defined anything)=ソフトウェア定義」化を進めているNTTコミュニケーションズは、12月12日にプレスやアナリスト向けに「SDx業界動向勉強会」開催した。2012年ごろにネットワークから始まったSD化の波は、いまやインフラ全般にまで及んでいる。その中でも今回はSD-Exchange、SD-WAN、SD-LAN、マネージドサービスという話題に絞り、SDxの現況、および同社での取り組みなどについて、技術開発部部長の山下達也氏が登壇し、解説した。

SD-WAN市場は2020年に60億ドルまで拡大

 NTTコミュニケーションズで技術開発部部長を務める山下氏は、「90年ぐらいからずっとインターネットの技術を追いかけてきた」と語り、SDxの概要説明に入った。山下氏が委員を務めているInteropで、SDxがShowCaseに登場したのは2012年だという。OpenFlow ShowCaseとして、OpenFlowにおける相互接続が披露された。翌13年にはSDN ShowCaseではSDNがネットワーク運用にどう使えるか、14年には「SDNを用いた新しいInternet eXchengeへの挑戦」、15年にはSDN/NFVと連携したトラフィック制御やセキュリティ機能の実用化、そして今年は高速パケットI/OやサウスバウンドAPIの活用にまで実用化が進んでいるという。

NTT コミュニケーションズ 技術開発部長 山下 達也氏

NTT コミュニケーションズ 技術開発部長 山下 達也氏

 いまやSDxの定義はマルチクラウドやアドテク、OpenStack、vEPCなどにも広がっており、「なんでもかんでもSDxとなっている」と語る。

 昨年度から急速に、SDxがキーワードとして注目されているように、SDxの市場も大きく拡大。IT調査会社のIDCの調査によると、「世界のSD-WAN市場は15年に2億2470万ドルとなり、2020年までに60億ドル規模に達する試算している」という。もちろん国内SDN市場も拡大しており、15年には201億円に到達。山下氏が面白いと注目するのが、「キャリアによるSD-WANサービスのマネージドサービスの伸びが期待されていることだ」と語る。

 SD-WANの市場が拡大している背景には、「WANの構築・管理をユーザー自身が主導権を持って行えるからだ」と山下氏。これまでのように通信事業者が提供する専用線やIP-VPNなどの拠点間通信網では、高度な専門知識を持った技術者が必要だったが、SD-WANは誰もがネットワークを扱えるようにすることを目的としており、高度な専門知識は不要で、ビジネスの要件に応じて回線選択の幅が広がるからである。つまり、SD-WANは「ネットワークの民主化」(Open Networking)だと山下氏は述べる。

次のページ
SD-WANソリューションを提供するベンダーも多数登場

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
EnterpriseZine Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中村 仁美(ナカムラ ヒトミ)

教育大学卒業後、大手化学メーカーに入社。その後、ビジネスや技術に関する専門雑誌や書籍を発行する出版社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランスライターとして独立。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/8816 2017/01/12 07:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング