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保守工数削減の現実解「脱・属人化」のススメ

いかにして保守コストを削減するか? ~脱「属人化」のためのロードマップ

第2回

無計画に脱「属人化」を進め、いつ終えたらいいか分からない。誰もそんな活動はしたくないでしょう。脱「属人化」を始めるにあたっては、目標を設定し、目標達成につながる活動を計画することが必要です。今回は脱「属人化」の成功に至るまでのロードマップを解説します。

脱「属人化」のロードマップ

 前回は、特定の担当者に「属人化」した保守プロジェクトでは、さまざまな面で無駄が発生することを紹介しました。まず、保守に際して無駄なコストがかかります。また、工期の長期化、体制の硬直化、品質の劣化にもつながります。

 「属人化」を脱することで、担当者以外の人でもシステムを保守できるようになります。その結果として保守プロジェクトの自由度が増え、さまざまな無駄をプロジェクトから追いやることができるのです。今回は、脱「属人化」を行うためのロードマップを示します。

 脱「属人化」に即効薬はありません。「何か」をすれば、その日から「他の人でも保守できる」といった風にはいかないものです。しかし、これは「できることが何もない」という意味ではありません。しなければいけないことはいろいろあります。

 とは言っても、保守の脱「属人化」は売上に直結する活動ではないため、一度に十分な工数をかけて行うことを、組織の決裁者は認めないものです。脱「属人化」はコツコツと進めること、そして少しずつ効果を上げていくことが、成功の近道と割り切ることが大事です。

 属人化を脱した「他の人でも保守できる」と呼べる段階には、「元担当者のフォロー付きで保守できる」段階と、「独力で保守できる」段階の2段階があります。この2つの段階を目標に据えて、次のような活動を行うことが必要になります。

脱「属人化」のロードマップ
脱「属人化」のロードマップ

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「元担当者のフォロー付きで保守できる」ための活動

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この記事の著者

山内 亨和(ヤマウチ ミチタカ)

 システム開発やアーキテクチャ設計などの業務を経験した後に、天職となるプロセスエンジニアリングに出会う。開発プロセスやプロジェクトマネジメントプロセスを専門とし、現在はユーザ企業のPMOにてプロジェクトへの指導と監査、継続的なプロセス改善を実施している。株式会社オージス総研が発刊しているオンラインマ...

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