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「SOAでサービスの再利用!」なんて幻想でしょ?

  2010/05/26 00:00

サービスの再利用によってビジネスの変化への柔軟な対応やコスト削減を謳うSOA。でも、それって現実的なの? どうせ夢物語なんじゃないでしょうか?

オブジェクトよりも大きいサービスは使えるの?

生徒

ここまでの話で大体のSOAの姿というのは見えてきたんですが、そもそもサービスの再利用っていうのは現実的にあり得るんでしょうか。オブジェクト指向のオブジェクトよりもずっと粒度が大きいわけですよね。粒度が大きくなれば汎用性は下がるから、再利用性も低下するんじゃないでしょうか?

オブジェクトよりもモジュールの粒度が大きいSOA
オブジェクトよりもモジュールの粒度が大きいSOA
先生

そもそも、SOAで大事なのは再利用性だけではなくて、保守の容易さだということは抑えておく必要があるよね。スパゲティシステムでは、一文字書き換えたり、コンマを一個入れるために1ヶ月かかるところが、SOAのような独立したモジュール構成になっていればごく短期間ですむ。保守が楽になるという点がSOAの非常に大きな効用なんですよ。

生徒

なるほど。SOAの価値を再利用性だけで測るのはナンセンスということですね。

先生

そういうこと。でも、サービスの再利用は現実的にあり得ると思うよ。例えば、こんなSOAのシステムがあるとしましょう。

SOAで構築したシステムの例
SOAで構築したシステムの例
 

さて、ある人が製造のデータと販売、在庫のデータをくっつけたいと考えた場合、これまでだったら、個別のデータベースにアクセスしなければならなかった。ところが、あらかじめサービスを定義しておけば、新しいコンシューマがサービスを組み合わせるだけでシステムを構築できるわけです。

既存のサービスを流用することで新たなシステムを構築できる
既存のサービスを流用することで新たなシステムを構築できる
生徒

うーん、本当にこんなに上手く行くものでしょうか?(次ページへ続く)

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著者プロフィール

  • 南波 幸雄(ナンバ ユキオ)

    産業技術大学院大学 産業技術研究科 教授、博士(学術)。専門は情報システムアーキテクチャ、概念データモデリングの教育、CIOの養成など。 学生時代は化学工学を専攻。1972年にソニーに入社。磁気テープの研究・開発・製造技術などを担当。その後、生産管理システムプロジェクトへの参画を機に、情報システム...

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