SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine Day 2022

2022年6月28日(火)13:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

南波先生のSOAってそういうことだったのね講座

SOAって万能なんですか?

第6回


変更に強くて、既存資産も再利用できるSOA。これぞ、企業システムのあるべき姿だ!と思えてくるのですが、世の中そんなに上手い話ってあるのでしょうか? 今日は、SOAの欠点を探ってみます。

イベントドリブンな世界は苦手 

生徒

これまでのお話を伺っていると、SOAはとても素晴らしいもののように思えてきました。こりゃあ、もうこれから作るシステムは全部SOAにせにゃいかんと思ったくらいです。ところで、SOAには何か欠点はあるんでしょうか?

先生

残念ながらいっぱいあるよ。大きなものだけでも二つある。まず、イベントドリブンな世界には適用できない。イベントドリブンという言葉には色々と定義があるんだけど、ここでは「ひとつの処理が次から次へとバトンリレーのように連鎖していく」イメージだね。

イベントドリブンな世界には適さない
イベントドリブンな世界には適さない
 

コンシューマがサービスにリクエストを投げて、そこからリプライをもらうのがSOAの基本形だったよね。ところが、リクエストを受け取ったサービスが別のシステムに処理を投げて終わってしまうようだと、いつまでもコンシューマのもとにリプライが返ってこない。そういったシステムにはそもそもSOAは使えません。

生徒

リプライが戻ってこないと、なぜSOAが使えないのでしょうか?

先生

SOAっていうのは、一定のプロセスを終始ひとつのコンシューマが管理するわけだよね。最初は、在庫確認サービスを呼んで、次に納期確認サービスを呼んで、という具合に、コンシューマが色々なサービスと対話しながら仕事を進めていくわけです。

 

ところが、イベントドリブンの世界では、処理の主体は次々と変わっていきます。ひとつのイベントが発生すると、ある処理が呼び出され、それがさらに別の処理を呼び出して、、、ドミノ倒しのように次々と勝手に処理がキックされていく。コンシューマは処理を呼び出したら最後、何の応答ももらえず、処理がどうなったかも分かりません。

ドミノ倒しで処理が進むとサービス・コンシューマの出る幕がない
ドミノ倒しで処理が進むとサービス・コンシューマの出る幕がない
生徒

なるほど。コンシューマが出る幕はなくなっちゃいますね。

先生

そういうことだね。サービスとコンシューマがそれぞれ独立している関係のことを「疎結合」といいます。サービスとコンシューマはメッセージだけでコミュニケーションをとっていて、互いの内部構造に首を突っ込んだりしない。一方、イベントドリブンの世界では、モジュールたちはお互いの動作について一切関知しない。これを非結合といいます。非結合な世界にはSOAは向きません。これが欠点の一つ目。

生徒

なるほど。他にもあるのですか?(ページへ続く)

 

 

次のページ
高いパフォーマンスを求められる分野も苦手 

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
南波先生のSOAってそういうことだったのね講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

緒方 啓吾(編集部)(オガタ ケイゴ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2483 2010/09/02 20:42

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年6月28日(火)13:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング