Oktaとパロアルトネットワークスは、統合セキュリティアーキテクチャの実現に向けた新たな製品統合を発表。パートナーシップを拡大した。
具体的には、Oktaの「Okta Workforce Identity」とパロアルトネットワークスの「Prisma Access Browser」のネイティブ統合により、セキュアブラウザのみを使用したSSOアプリへのアクセス制限という、新たな条件付きアクセス方式が実現されるとのことだ。
また、「Identity Threat Protection with Okta AI(ITP)」と、パロアルトネットワークスのAI駆動型セキュリティ運用プラットフォーム「Cortex」との統合により、組織全体の攻撃対象領域にわたるアイデンティティ関連リスクを一元的に可視化できるようになるという。この統合は、Cortex XSIAMおよびCortex XDRにも拡張されており、最先端の攻撃に対する包括的な対応を支援するとしている。
この統合により、両社共通のユーザーはコストと複雑性を抑えつつ、自信を持って運用を保護するための明確で統合された道筋を得ることができるとのことだ。
あらゆるデバイスでのアクセス保護
Okta Workforce IdentityとPrisma Access Browserの活用により、企業はWebベースの活動に対する重要な防御層を追加できるという。従業員は、管理対象デバイスか非管理対象デバイスかにかかわらずあらゆるデバイスから、企業のWebアプリケーションやデータへ安全にアクセス可能だとしている。ユーザーは、安全で一貫性があり、シームレスで高速なブラウジング体験を享受できる一方で、セキュリティチームはSaaSとWebアプリケーションの利用に対する可視性と制御を強化できるとのことだ。
統合されたアイデンティティ脅威検出と自動対応
OktaのITPソリューションとCortex XSIAM、Cortex XDRとの統合により、リスクのあるアクセスやユーザーの挙動に対して、追加認証の動的な適用が可能に。これにより、ユーザーアクセスの取り消し、アクティブセッションの終了、エンドポイントの隔離など、脅威に対して即時かつ自動で対応できるようになるとしている。
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