NECは、これまでの通信事業者向けの実績をもとにネットワークサーバだけでなく、センサーデバイスからアプリケーションまでをトータルソリューションとして提供することで、低消費電力が求められるIoTサービスの市場展開のさらなる加速を支援するとしている。
また、通信事業者の様々なサービス提供形態を想定し、新製品は柔軟にマルチテナント・マルチデバイス管理を行える機能を有しているため、複数の企業やサービス事業者向けにLoRaWANネットワークサービスの提供が可能だという。
新製品の特徴は次のとおり。
1. LoRaWANに準拠し、センサーデバイスの制御が可能
LoRa Allianceにて規格化が進められ、低消費電力かつ広域通信が可能なネットワークプロトコルであるLoRaWANに準拠。LoRaWAN対応ゲートウェイを介して本規格に準拠するセンサーデバイスと接続し、ID管理・データレート制御・チャネル割当てなどが可能。
2. 柔軟なマルチテナント・マルチデバイス管理機能を提供
通信事業者のさまざまなサービス提供形態を想定し、柔軟なマルチテナント・マルチデバイス管理機能を提供。複数の企業・サービス事業者による同一センサーデバイスの共有や、複数の企業・サービス事業者がそれぞれ保有するセンサーデバイスの制御などが可能。
3. LoRaWANを活用したサービスアプリケーションとの連携が可能なAPIを提供
LoRaWANを活用した様々なサービスアプリケーションとの連携が可能なWebAPIを提供することで、企業・サービス事業者にとって高い接続自由度を実現。センサーデバイスから収集したデータの活用が容易に可能。
LPWA(Low Power Wide Area)は、少ない消費電力で、km単位の距離を通信できる無線通信方式の総称。機器のバッテリー消費を抑えながら、データを収集する基地局まで電波を届けられるため、特にIoT向けに有用な技術として注目されている。LoRaWANは、LoRA allianceで規格化が進められている低消費電力の広域ネットワークプロトコル。