「LanScope Cat」は、1996年の発売以来、IT資産管理、内部不正対策、外部脅威対策と組織のITマネジメントに必要な機能を幅広く搭載するなど、時代のニーズに応じて進化しつづけ、シンプルで効率的なITマネジメントを実現してきたという。
MOTEXは、近年の動向に対応し、「LanScope Cat」の強みであるログ運用をさらに強化。これまでの外部脅威対策・内部不正対策・IT活用の幅広いカバー範囲に対し、ログ運用を中心とする統合管理を実現した「LanScope Cat Ver.9.0」をリリースする。複数製品を組み合わせて行う複雑な管理ではなく、エンドポイントを中心としたシンプルで効率的なITマネジメントを提案するとしている。
「LanScope Cat Ver.9.0」の主な強化点は次のとおり。
1. 外部脅威対策
・ログ活用で負荷の高い原因追跡を高速化(操作ログ管理機能)
自席にいながら、調査対象端末のその日の操作をリアルタイムに把握。さらに、データ送信を行うプロセスの情報を新たにログとして取得することで、通信元/先IPアドレス、通信元/先ポート情報、ハッシュ値を元に、ファイアウォール等の境界防御製品で検知した情報とエンドポイントの情報を紐づけ、端末利用者の早期発見や問題のプロセス(アプリ)の特定へつなげる。
また、SIEM製品やBIツールなどに、Syslog形式で「LanScope Cat」のログを取り込むことができる。エンドポイントの操作とさまざまなデータを連携させることで、より高度なログの管理が可能になる。
2. 内部不正対策
・管理者が本当に知るべき違反操作だけを通知(カスタムアラーム機能)
情報漏えいをはじめとした内部不正は、社内ルールに違反する操作をアラームに設定することで発見できる。しかし、日々のアラームを確認するにはログ量が多く、時間がかかることが課題だった。最新版では、複数の行動を組み合わせてアラーム判定を行うことができる「カスタムアラーム」機能を搭載した。
例えば、ファイルサーバーの重要なファイルがいくつかの経路を経て、外部デバイスに書き込まれた場合や、業務システムからデータを複数回ダウンロードするなど、内部不正や社内ルールの違反を検知する21種類のシーンにあわせたテンプレートを提供する。それにより、必要なログを抽出することができ、セキュリティ向上と業務効率化の両方を追求できる。
・紙媒体からの情報漏えい対策を強化(プリントイメージ機能、オプション)
最新版では、2016年の個人情報漏えい経路割合の47%を占める紙媒体による情報漏えいの元となる印刷に注目。印刷されたファイルの中身をそのままイメージとして保存し管理者が閲覧することができる新機能「プリントイメージ」を実装した。保存した印刷ファイルの中身に対して、文字列での検索を行えるため、ファイル名だけでは発見しづらい機密資料の発見が可能になる。
3. 働き方改革への対応
・指定時刻に端末をシャットダウンし残業時間を抑制(電源管理機能)
「LanScope Cat」の操作ログは、社員が「いつ」「どの位の時間」「何をやっていたか」といった「人の操作のログ」を取得する。勤務実績との乖離などを把握し、働き方改革の第一歩である「現状把握」を実現できる。
また、具体的な取り組みとして多くの企業が掲げている「残業時間や労働時間の抑制」への対応として、電源管理機能を強化した。消灯時間や深夜残業時間であることを社員のPCにメッセージで通知後に強制的にシャットダウンが可能。