セールスフォース・ドットコムは、Salesforceレコード、カレンダー、カンバンボードなどに対応するアプリケーション「Live Apps」を開発した。Live Appsは、リアルタイムデータがQuipに組み込まれることで、プロジェクトに関連するすべてのコンテンツを、単一のキャンバスにまとめることが可能になる。また特定の業界、プロジェクト、および機能に関して予めQuipドキュメントとして作成された「ワークフローテンプレート」がQuipに追加されることで、よりスピーディーな共同作業を実現するという。
Quipコラボレーションプラットフォームの概要
モバイルワーカー向けに開発されたQuipコラボレーションプラットフォームには、次の機能が含まれている。
■Live Apps
任意のQuipドキュメントに直接組み込むことができる、インタラクティブなカスタムアプリケーション。Live Appsにより、取り組んでいるプロジェクトに関係するすべてのコンテンツをQuipドキュメント上で一元化することができる。そのため、プロジェクトチームの参加者は、複数のウィンドウやアプリケーションを切り替えて作業する必要がなくなる。参加者はSalesforceのレコード、カンバンボード、およびパートナーが開発したアプリケーションの機能を、ワンクリックで作業中の任意のQuipドキュメントに追加できる。
・Calendar(@calendar):マーケティングとイベントプランニングに欠かせないアプリケーション。Calendarを利用することで、プロジェクトチームの参加者は製品発表やイベントの情報を見やすくし、コメントしたり、それぞれの担当作業を追跡したり、コラボレーションを行ったりすることで、参加者間の連携を強化。
・Salesforce Record(@salesforce record):プロジェクトチームの参加者がQuip内からSalesforceのレコードを表示、編集、更新することが可能になる。
・ Kanban Board(@kanban):いくつかの業界・分野を横断するようなプロジェクト管理に役立ち、ワークフローを視覚化および最適化することができる。特にエンジニアリングや製造、営業といったチームは、インタラクティブなカード、カラム、色分けによって情報を整理することができる。カードを別のカラムにドラッグ&ドロップするだけで、チーム作業を整理し、プロジェクトを進めることが可能。
■Live Apps API
ユーザー、開発者、パートナーは、それぞれのカスタムLive AppsをQuipコラボレーションプラットフォーム上に構築することができる。
・ワークフローテンプレート:業界、プロジェクト、およびチーム機能に特化した、事前に作成されたQuipドキュメント/スプレッドシート。これにより、迅速なチームの共同作業を実現。各ワークフローテンプレートには、タスクやプロジェクト(製品ロードマップの作成、新製品発表の準備、営業担当テリトリー地域の図示など)に最適なレイアウトやLive Appsが含まれる。
セールスフォース・ドットコムは、Quip向けのSalesforce Files Connectの提供も開始する。これにより、SalesforceとQuipのさらなる連携統合を強化促進する。現在作業中のQuipドキュメント/スプレッドシートをSalesforceにネイティブで連携することができるため、QuipドキュメントをChatterフィードやグループ、ビジネスレコードに添付し、いつでもSalesforce内でQuipのすべてにアクセスすることが可能だという。