「シンクライアントシステム」には、セキュリティ対策が標準実装されているが、操作履歴、データ持出など実運用面での課題が残されているため、強固なセキュリティ対策が求められており、詳細な「PC操作ログ」取得する証跡管理ソリューションが必要とされているという。
松尾商店の「Ekran System」は、ハンガリーのCloud Labs KFTが開発したユーザーのコンピュータ画面を録画&再生、また同時にキーボード入力情報を取得できる証跡管理システムになる。特権ID、管理者権限、アプリケーションやシステム構成に依存することなくすべての操作画面を漏らさず記録できるため、内部不正対策で効果を発揮する。
録画データを自己再生プログラムが実装されたファイルにエクスポートすることが可能なため、インシデント発生時のエビデンス、教育用データなど、録画データをセキュリティ要件のほか、「働き方改革」における業務効率化対策においても利活用することができるとしている。
ラネクシーの「MylogStar」は、企業内すべてのPC操作ログを取得することで、不正行為や情報漏えいの流出経路を可視化し、業務プロセスの改善に有効活用できるクライアント操作ログ管理システム。管理対象となるクライアントPCのログオン・ログオフ、アプリケーション、ファイル操作、印刷、アクティブウィンドウ等を記録する。
操作記録はOSのカーネルレベルで取得しているため、他のロギングツールでは抜け道となっているような部分でも、正確な操作ログが収集できる。問題発生時にはトレース機能を使い、記録を遡って調査することが可能だ。また、「MylogStar」は、シンクライアントにも対応しているため、別途シンクライアント用のログシステムを導入する必要もない。既存環境(ファットクライアント)とシンクライアント環境が混在している場合でも、ログの一元管理が実現できる。
今回、「Ekran System」と「MylogStar」の連携により、シンクライアントシステムにおいて、「MylogStar」の他では取得できない高精度で豊富な操作項目のログ情報によって、不正の疑いのある行動をより正確に、かつ広範囲に把握でき、さらにそのログ情報を「Ekran System」で収集する操作画面、キーボード入力情報などの記録と補完することで、細部までの確認を可能とし、エンドポイント保護を包括的に行うことができるという。