国内経費精算市場を提供形態別で見ると、2016年度はパッケージ市場が前年度比8.5%増に対し、SaaS市場は同46.8%増の大幅な伸びを示した。SaaSを選択する企業が急増しており、2021年度には売上金額の約9割をSaaSが占めると予想している。

ITRのプリンシパル・アナリストである浅利浩一氏は、「経費精算は、業種や企業規模を問わず、多くの企業がシステム刷新を進めているのが特徴です。SaaSとパッケージを併売するベンダーもあるものの、市場の中心はSaaSであり、主要製品でオンプレミスのパッケージのみを出荷するベンダーは少なくなりつつあります。従来、人事システムや会計システムをベースに旅費・経費精算を構築していた企業や、すでにワークフロー製品上でシステム化している企業のなかにも、旅費・経費精算を専用のサービスとして切り出して構築するケースも見られます。こうした刷新需要で、同市場は今後も活性化していくでしょう」とコメントしている。
今回の発表は、ITRが発行する市場調査レポート「ITR Market View:予算・経費・就業管理市場2018」に詳細を掲載している。レポートには、連結会計、経費精算、予算管理、就業管理の全4分野を対象に、国内46ベンダーへの調査に基づいた2015~2016年度売上げ実績および2021年度までの売上げ予測を掲載している。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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