匠Methodとは、デザイナー的な視点でクリエイティブに思考するデザイン思考と、プログラマー的な視点でロジカルに思考するシステム思考を結びつけた、企業の価値創造を行うための手法だ。
考案者はITアークテクトとしてキャリアを蓄積してきた萩本順三さん。コンサルタントとして匠Methodを用い、企業の価値創造を行うサポートをしている。本書『ビジネス価値を創出する「匠Method」活用法』は、萩本さんが構築してきた「価値のデザイン」をするための理論をまとめたものとなる。
もともと企画段階でのメソッドとして開発されたそうだが、いまでは企業戦略や業務改善、製品規格、部門デザイン、プロジェクトデザイン、ITシステムデザイン、キャリアデザインなどにも応用されているとのこと。
製品の性能や価格ではなく、ユーザーにとっての「価値」がビジネスモデルの中核になったいま、それを生み出すための匠Methodは強力な武器となるのではないだろうか。ぜひ一読してみてほしい。