「Oracle Blockchain Cloud」は、企業が独自のブロックチェーン・ネットワークを容易に構築し、他のブロックチェーンや「Oracle Cloud Platform」の各サービスとの統合だけでなく、既に利用している「Oracle Cloud Application」やサードパーティ製アプリケーションとの迅速な統合を可能にするブロックチェーン・プラットフォームを提供する。
また、ユーザーはブロックチェーン・ネットワークをプロビジョニングし、他のネットワークへの参加、スマートコントラクトの展開と実行、元帳の更新および照会を実施することもできる。数十年にわたる業界での実績および幅広いパートナー・エコシステムをもとに、オラクルのブロックチェーン・プラットフォームは、ブロックチェーンを介したサプライヤー、銀行、およびその他の取引先との信頼できるトランザクションの確実な共有および実行を可能にするとしている。
オラクルのブロックチェーン・プラットフォームは、Linux FoundationのHyperledger Fabricの上に構築され、基本的なインフラストラクチャに従属するもの、コンテナ・ライフサイクル管理、イベント・サービス、アイデンティティ管理、RESTプロキシ、および単一のコンソールに統合された多数の運用・監視ツールが予め組み込まれており、セットアップおよびアプリケーションの開発プロセスを迅速化するという。
「Oracle Blockchain Cloud」は、99.95%の可用性SLAを実現するオラクルのマネージド・クラウド・プラットフォームであり、高可用性設定や自律型のリカバリー・エージェント機能に加え、可用性ドメインをまたがる複数のデータセンターでの災害復旧を可能にする継続的な元帳のバックアップ機能を搭載している。
また、既存のクラウドやオンプレミス環境、API管理、アプリケーション開発環境やツールとのプラグアンドプレイ・ベースの統合が可能なため、「Oracle Cloud Platform」の幅広いサービス・機能により更なるメリットを提供する。さらに、オラクルでは、トラック&トレース、原産地/来歴の識別、保証および使用法、およびコールド・チェーンなどの一般的な使用例にブロックチェーン技術を活用する新しいSaaSアプリケーションを提供している。
オラクルとサードパーティからのアプリケーションとのプラグアンドプレイ機能により、さまざまなシステムとの迅速な統合が可能になり、市場投入までの時間を大幅に短縮し、異なるアプリケーションの利用をまたいでブロックチェーン・プラットフォームを利用することが可能になるという。