10社により活動を開始したPGEConsは、正会員16社、一般会員46社にまで会員企業が増加している。
PGEConsの主な活動母体となる技術部会は、現在、PostgreSQLの性能などについて検証を行う「新技術検証ワーキンググループ(新技術検証WG)」、データベースの移行の考慮点やその方法を検討する「移行ワーキンググループ(移行WG)」、データベース管理者やアプリケーション開発者が抱える現場の課題を検討する「課題検討ワーキンググループ(課題検討WG)」の3グループで開催活動中だ。
4月4日に、PGEConsのWebサイト上で、この3つのワーキンググループの2018年度活動成果ドキュメントをCreative Commonsとして公開し、PostgreSQLをエンタープライズ領域で活用する企業向けに情報提供を開始した。
また、2018年度活動成果発表会として4月25日に東京 品川、5月10日に大阪にてセミナーを開催し、2018年度活動成果の詳細報告や、2019年度の年間活動計画について発表する。
「PostgreSQL エンタープライズ・コンソーシアム」2018年度活動成果物の概要
・新技術検証WG(WG1)
最新バージョンPostgreSQL 11における様々な検証を実施した。Linux環境での例年の定点観測に加え、同一の検証モデルを用いたWindows版PostgreSQL検証も実施。また、新機能関連では強化されたパラレルクエリの性能検証やJITコンパイルの機能検証と性能検証も行い、これらの検証結果と考察を報告。
・移行WG(WG2)
データベース移行では、運用コストや既存アプリケーションへの影響、移行スケジュールなど様々な点を考慮した移行可否の判断が求められる。2018年度は、これからPostgreSQLへの移行を検討するユーザーの一助となるべく、データベース移行の概要を把握できるガイドブックを作成。移行の全体像やこれまでの成果物であまり触れられなかった運用面のポイントについても報告。
・課題検討WG(WG3)
Windows環境上の運用と性能トラブル対処法は前年度から継続してノウハウを整備する一方、パーティショニングの評価を新たなテーマとして活動。Windows環境上の運用では、リソース監視とバックアップについて、Linux環境との差異やWindowsで有用なツールについて報告。
性能トラブル対処法では、パラメータチューニングに有効なツールやバックアップなど運用操作による性能影響、インデックスが原因となったトラブル事例の調査結果を報告。
パーティショニングの評価では、PostgreSQL 11での宣言的パーティショニング機能と従来のテーブル継承機能を利用した性能や管理面の比較を行い、効果的な利用法と留意事項について報告。
■PGECons・2018年度活動成果発表会(東京)
- 日程:2019年4月25日(木)
- セミナー:13:30~16:40(13:00受付開始)
- 情報交換会:17:00~19:00
- 会場:日立製作所 品川事業所(東京・品川)
- 詳細と申込み:Webサイト
■PGECons・2018年度活動成果発表会(大阪)
- 日程:2019年5月10日(金)
- セミナー:13:30~16:40(13:00受付開始)
- 情報交換会:17:00~18:30
- 会場:アシスト 西日本支社(大阪)
- 詳細と申込み:Webサイト