「WinActor」は、Windowsアプリケーション、Webアプリケーションで行うさまざまな操作を「シナリオ」として記録し、自動化する。定型的な繰り返し作業や、大量データを扱う作業を正確に再現することが可能だ。
さらに、既存システムに手を加えることなく、これまで人手で行ってきた複雑な操作や、複数システムにまたがるデータの投入を自動化し、人手作業の効率・品質・コストの大幅な改善につなげることができる。
Ver.6.0では、新機能として「WinActor」にメール受信機能の追加と、画像マッチングの精度向上を行い、実行環境に依存しないシナリオを作成できるようになった。さらに、シナリオ作成時の機能として要望の多かったGoogle Chrome操作の自動記録機能を追加し、より容易なシナリオの自動生成が可能になったという。
今後は、クラウドライブラリによるシナリオ提供や、今年度中にサービス提供を予定している「WinActor Brain」による言語処理・解析、機械学習、業務分析等のAI技術との連携など、さらなる業務改善の支援に向けた取り組みを加速するとしている。
「WinActor Ver.6.0」の主な追加機能
・メール受信機能
メール受信機能を追加。これまでメールソフト(Outlook、Thunderbirdなど)を介して処理していたものについて、直接処理を行うことができる。つまり、実行環境で使用されているメールソフトの種類に依存しないシナリオ作成が可能になる。
・画像マッチング精度向上
既存の画像マッチングに加え、画像の輪郭の特徴を抽出し比較することで、スクリーンの解像度が変更された場合などでもマッチさせることが可能となる。
・Google Chrome操作自動記録
IEに加え、Google Chromeの操作を自動記録できるようになる。これにより、作成できるシナリオのバリエーションが広がり、かつ、これまで以上にシナリオ作成が容易になる。
・その他、利便性を向上させるさまざまな機能追加
上記3項目を含む10項目の新機能追加および23項目の機能改善を行った。