2018年は5,501億4,100万円、前年比成長率9.8%と高い成長率
発表によると、2018年の国内ミドルウェア市場は、前年比9.8%増と高い成長率を記録し、市場規模は5,501億4,100万円となった。
2018年の国内ミドルウェア市場は前年に引き続きパブリッククラウドから提供されるPaaS(Application as a Service)がほぼ全てのソフトウェア分野で好調だったほか、特にデータ管理ソフトウェア分野で官公庁を中心にオンプレミスでの大型案件があり、全体の成長率を引き上げる結果となった。
DX Platformの構築はミドルウェアへの大規模な投資につながる
デジタルトランスフォーメーション(DX)が進展する中で企業はデータ中心型のアプリケーション開発をより高度に、迅速に行うために全社横断型のプラットフォーム(DX Platform)を構築するようになるとIDCはみている。
このDX Platformは、データ管理、アプリケーションプラットフォーム、インテグレーションなどのミドルウェアへの大規模な投資につながる。
国内ミドルウェア市場規模は、2023年に8,125億7,600万円となり、年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)8.1%になるとIDCでは予測している。
IDC Japan ソフトウェア&セキュリティ シニアマーケットアナリストである草地慎太郎氏は、「ITサプライヤーはDXのためのプラットフォームの提案にあたってはシステム面のみならず、制度設計についても適切な提案を行いユーザー企業が投資を有効活用できるように支援する必要がある」と分析している。
今回の発表について詳細は、IDCがまとめた「国内ミドルウェア市場予測、2019年~2023年」に掲載されている。