「RPA管理統制基盤サービス」は、「UiPath」のロボットの管理、実行指示、タスク実行履歴、稼働率やエラー内容の確認ができる管理ツール「UiPath Orchestrator」をベースにしたクラウドサービスになる。
稼働するロボットのプログラムやログの集中管理・統制と複数台のロボットを集中管理できる「UiPath Orchestrator」の基本機能に加え、独自機能として、ワークフロー別の実行件数推移、実行時間推移など、実務ですぐに活用できるダッシュボードをプリセットして提供する。
「RPA管理統制基盤サービス」を利用することで、自社でのサーバ運用無しでRPAの管理が可能となり、運用の負担が軽減されることで、企業の担当者は業務効率化に注力することが可能となる。
TISは、RPAを用いて業務の効率化・高度化に寄与するサービス群である「ACTIONARISE Digital Workforce」のメニューの1つとして「RPA管理統制基盤サービス」を位置づけ、「RPA導入後に全体の統制が取れなくなっている」「RPAのインフラ運用要員が不足している」などの問題を持つ企業向けに提供していくという。
「RPA管理統制基盤サービス」の概要
「RPA管理統制基盤サービス」は、「UiPath」で作成したロボットの管理をクラウド上のサーバから行えるサービス。ロボットの管理・統制を行う管理サーバの構築作業をテンプレート化しており、サーバ運用もTISへのアウトソースで一元管理できる。
これにより、管理サーバ構築やサーバ運用の手間を省くことができ、ロボットの正常稼働の把握、エラー発生の検知といったIT部門のシステム運用の管理業務の負担を軽減するとしている。「RPA管理統制基盤サービス」の特徴は次のとおり。
1. RPAのサーバ構築・運用管理を完全アウトソース
RPAの管理サーバの構築やサーバ運用をすべてTISに任せることが可能。利用企業は、管理サーバの管理画面から、ロボットやジョブの登録や稼働状況を確認するという「本来のRPA管理作業」に集中できる。
2. 独自ダッシュボードで直感的にロボットの稼働状況を詳細に把握
TIS独自のテンプレート活用で、サービス利用開始後、以下のようなロボットの稼働状況をダッシュボードで確認できる。「UiPath Orchestrator」の標準では実現が難しい、部門別の集計や表示になども対応。
- ワークフロー別の実行件数推移、実行時間推移
- ワークフロー別の実行件数合計、実行時間合計
- ワークフロー別の効果時間合計(想定)
- ワークフロー別の成功率
- ロボット別の期間内の繁閑
- 実行済ジョブ、エラーとなったジョブの明細表
- カスタムダッシュボードの作成 など
3.「UiPath Orchestrator」の機能をクラウドで利用
以下の「UiPath Orchestrator」の機能をクラウドで提供。
- ロボットのスケジュール実行
- ロボット、ワークフローの設置状況の確認
- ロボット、ワークフローの稼働状況の確認
- ロボットのライセンスの集中管理
- ロボット、ワークフローの実行結果(ログ)の確認 など