インターネットイニシアティブ(IIJ)の100%子会社であるIIJグローバルソリューションズは、海外進出企業がグローバルITガバナンスを推進するための「グローバル共通プラットフォーム」において、国内と海外拠点に同等のセキュリティ対策を導入し、運用を一元化できる「Global Cloud Firewall(Prisma Access)」の提供を、12月16日に開始した。
「Global Cloud Firewall(Prisma Access)」では、パロアルトネットワークスの「Prisma Access」を提供することで、インターネットを利用するすべてのアプリケーションを、不正アクセスをはじめとする脅威から保護するとともに、拠点間接続やリモートアクセスなどのネットワーク機能を提供し、企業ネットワークの包括的なセキュリティ対策を実現するサービス。
世界各地に100拠点以上のアクセスポイントを用意しており、クラウドサービスとして提供するため、国内外の拠点やモバイル端末からのアクセスなど、場所に関わらず一貫したセキュリティポリシーの適用が可能になっている。
「Prisma Access」は、3000超のアプリケーションの識別や、SSL復号化・スキャンをはじめ、脅威防御、「WildFire」を用いたサンドボックス機能、DNSセキュリティを標準で提供する。なお、クラウド上にユーザーごとのインスタンスを構築するため、他のテナントからパフォーマンスの影響を受けることはない。
拠点間接続やリモートアクセスによって、ユーザーのセキュリティポリシーに合わせたネットワーク環境を構築でき、管理コンソールからリアルタイムでアクセス先のサービスやサイトの追加・変更が可能になっており、アクセス制御を集中管理できる。拠点間のVPN接続は「Prisma Access」のバックボーンネットワークを経由するので、インターネット経由と比較してネットワークホップ(中継地点)は少なく、低遅延でのデータ遅延を可能にしている。
利用料金は個別見積りで、契約期間は1年または3年。