エンタープライズDB(EDB)は「EDB Postgres Platform 12」を、12月18日に全世界で正式リリースした。
「EDB Postgres Platform 12」は、旗艦データベース管理システムとツールのアップデートを含んでおり、「PostgreSQL 12」の機能を基礎に、企業に求められるスケーラビリティ、高可用性、ディザスタリカバリを提供する。
「PostgreSQL 12」は、パーティション分割テーブルのパフォーマンスや、標準SQLおよびJSONのパス表現のサポートを改善している。
「EDB Postgres Advanced Server(EPAS) 12」データベースは、分析のための大容量データボリュームへのアクセスを高速化する自動インターバルパーティショニング機能を搭載するほか、Veritas NetBackupなど他の管理ツールの認証によって、利用可能なデータバックアップツールの選択肢を拡大した。
「EDB Postgres Kubernetes Operator」は、「EDB Postgres Advanced Server 12」をサポートし、データベース設定の自動化、Kubernetes上でのデプロイおよびスケーリングの迅速化を実現している。「EDB Postgres Kubernetes Operator」は、Kubernetes上のEDB Postgresの一部であり、Dockerコンテナにパッケージ化された高可用性とディザスタリカバリを提供する。
「EDB Postgres Enterprise Manager」は、バックアップの設定、スケジューリング、リストアのためのGUIを強化するとともに、定期的に実行されるタスクを自動化し、ジョブ完了時には確認用の通知を送信する新たなジョブスケジューラーや、すべてのバックアップを一覧できる新しいダッシュボードを備えている。
「EDB Postgres Failover Manager」は、フェイルオーバー時にスタンバイデータベースを選択して昇格させる際に、各スタンバイデータベースからより多くの情報を利用するため、利用可能なデータがもっとも多いスタンバイデータベースを昇格させることができる。
「EDB Postgres Migration Portal」は、Oracle DatabaseをEDB Postgresプラットフォームに移動するプロセスを自動化する無料のオンラインサービスで、今回のアップデートによってステップ・バイ・ステップのわかりやすいユーザーインターフェース、手作業でオブジェクトやデータ型をマッピングするのに必要な時間を削減するスキーマ評価ソフトウェアが追加された。