ラトビアのZabbixは、オープンソース監視ソフトウェアの最新版となる「Zabbix 5.0」を、5月12日にリリースした。
「Zabbix 5.0」は、LTS(Long Term Support)バージョンであり、リリース後5年間のサポートを提供する(延長サポートで最長7年間)。
新機能としては、さまざまなITSM、通知、メッセージングのサービスやアプリケーションと連携する機能を搭載。Redmine、JIRA、ServiceNow、Zendeskといったチケット管理システムとの連携や、Microsoft TeamsやSlackなどへの障害通知連携をWebインターフェースから選択して利用できる。
Docker、Elasticsearch、MySQL、Redis、Memcachedといったアプリケーションの監視プラグインとテンプレートを備えており、アプリケーションの監視を手間なく始められる。
これらの新機能は、「Zabbix 4.2」や「Zabbix 4.4」で導入され、「Zabbix 5.0」で強化された監視データの保存前処理や、通知のWebhook機能によって実現したもの。ユーザーが独自に連携機能やアプリケーション監視機能を作成する場合でも、独自のスクリプトを作成する必要はなく、Webインターフェースからの設定で機能を実現できる。
そのほか、Go言語によって新規開発された、新たなZabbixエージェント「Zabbix Agent 2」のWindows版がリリースされ、これまで試験的に配布していたLinux版とあわせて正式サポートを開始した。また、監視設定に必要なパスワードやAPIトークンなどの非表示化によるセキュリティの向上、Webインターフェースのメインメニューデザイン刷新およびプラグインシステムの導入などの機能追加、改善が行われた。