Teradata(テラデータ)は、ハイブリッド、クラウド、およびオンプレミス環境において、統合ソリューション「Teradata Enterprise Vector Store」の新しいエージェント機能およびマルチモーダル対応を発表した。2026年4月より一般提供開始予定だという。
新機能の概要
Teradata Enterprise Vector Storeは、埋め込み(Embedding)の生成からインデックス作成、メタデータ管理、AIフレームワーク統合までの一貫したパイプラインを提供するとしている。
- Unstructuredとの連携:ドキュメント、PDF、画像、音声の自動取り込み処理(動画対応も予定)
- ハイブリッド検索:セマンティック(意味)検索とレキシカル(キーワード)検索にメタデータを組み合わせ、文脈に応じた高精度な情報抽出を実現
- マルチモーダル埋め込み:最大8,000次元までの高精度な埋め込みに対応し、データの微細なニュアンスを保持
- LangChain統合:AIエージェントが自律的にワークフローを実行し、ガバナンスに基づいたアクションを可能に
Teradata Enterprise Vector Storeは、数百億のベクトルデータをサポートするエンタープライズ規模のAI向けに設計されているという。Teradata Vantageのアーキテクチャを活用することで、以下の価値を提供するとのことだ。
- リニアな拡張性:数十億規模のベクトルデータでも性能を維持したまま拡張可能
- 高並列処理:パフォーマンス低下を招くことなく、1,000以上の同時クエリを実行
- 統合ガバナンス:重複するインフラを排除し、クラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境全体で一貫した管理を実現
主な活用事例(ユースケース)
Unstructuredとの連携により、AIエージェントが自律的に企業全体のコンテキストにアクセスし、複雑なワークフローを実行できるようになるとしている。
- ヘルスケア(視覚的Q&A):患者のカルテと、臨床メモ、医療画像、音声記録を統合。AIエージェントが診断支援のための根拠ある回答を提示
- 保険(請求処理の自動化):損害写真や保険証券PDFを構造化データと照合し、迅速かつ説明可能な支払い判断を自律的に実行
- 国防(リアルタイム・ガイダンス):戦地での画像と地形パターン、脅威情報を照合し、リアルタイムの作戦成功率向上ガイドを即座に提供
- 金融(ビジネス・ロイヤルティ):複雑なポリシー定義(非構造化)と顧客データ(構造化)を横断し、割引適用などの複雑な照会に即答
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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