リミニストリートは、5月28日、第一工業製薬がSAPアプリケーションの保守サポートを同社に切り替えたと発表した。
今回の、SAP保守サポートのリミニストリートへの切り替えによって、第一工業製薬は「SAP ECC 6.0」のアップグレード問題を早期に解決し、これまでの50%の年間サポート料金で保守サービスが受けられるようになる。また、システムインテグレータの運用リソースを削減することで、システムインテグレータの機能改善へのさらなる注力を目指す。
このコスト削減によって、第一工業製薬はSAP ERPに蓄積されたデータを活用した収益拡大の仕組みの構築および業務拡大を進める。将来的には、DX(デジタルトランスフォーメーション)による事業創出も視野に入れる。
第一工業製薬は、2012年からSAPのライセンスを段階的に導入。2015年より受注から購買、製造、出荷、販売までの一貫したロジスティクス業務と、予算編成から決算業務までの管理・財務会計などの業務を中心にERPを導入した。「SAP ECC 6.0」の保守切れ問題への対応を迫られる中、2018年にコミュニケーションの活性化を目的として行われたグループウェアの刷新で、社内の保守コストにかかる高額な費用が優先的な検討事項として浮上したことから、今回のSAP保守サポートのリミニストリートへの切り替えに至る。
リミニストリートで第一工業製薬のサポートを担当するのは、チーム全体で平均15年間の経験を有する、シニアレベルの専任サポートエンジニア「プライマリーサポートエンジニア(PSE)」である。第一工業製薬は、リミニストリートと、365日24時間体制で優先度1の問い合わせに対し、15分以内でエンジニアチームの応答を保証するサービスレベル契約(SLA)を結んでいる。
リミニストリートとの契約後、第一工業製薬は使い慣れて安定したSAPシステムを少なくとも15年間にわたって運用し続けることができる。