SAPジャパンは、6月3日、世界17か国20拠点で展開する社内起業支援プログラム「NVT Intrapreneurship」を、日本でも展開すると発表した。
「NVT Intrapreneurship」は、優れた才能や強みを持つ社員を発掘し、彼らのビジネスアイデアに基づく社内企業を支援し、革新的な製品やサービスを迅速かつ継続的に市場へ展開するプログラム。
同プログラムは、米SAPにおいて2018年に開始された「New Ventures and Technologies(NVT)」と呼ばれる改革の一環として行われる。NVTは、新規事業の統括部署を本社CEO直下に設置し、従来の開発部門を中心とした連続的な製品開発だけではなく、顧客や社員からのニーズを直接的に製品開発に繋げるために進められている
同プログラムは、以下の4段階で構成されている。
- 才能ある社員と革新的な事業アイデアの発掘(1カ月間)
- 社内起業家の教育やアイデアの改善を目的とした「ファストトラック」プログラム(8週間)
- 事業計画の策定や資金調達の準備を目的とした「アクセラレーター」プログラム(3週間)
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社内起業の必要資金を調達するための「インベストメントコミッティミーティング」
AIを活用したプロセス自動化、コード不要なビジネスアプリケーション、データ駆動型のビジネスモデルの、いずれかのアイデアを社員から募集し、世界各国の社員から集まったアイデアは、市場規模やSAPビジネスとの関連性、実現可能性をもとに審査される。