弁護士ドットコムは、6月15日、商業・法人登記のオンライン申請において、「クラウドサイン」の電子署名を施した添付書類の取り扱いが可能になったと発表した。
同社が運営するWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の登記申請への利用は、法務省が求める電子証明書の要件を満たしたことから可能になった。法務省のWebサイトでは、オンライン申請時の指定する電子証明書に、同社が被認証者であるサイバートラストの電子証明書と、その他国内クラウド版電子署名サービス1社の電子証明書が追加されている。
商業登記制度では、以下のような登記変動事項が発生したことを証明するために、商業登記法・商業登記規則の定めによって、法務局から添付書類の提出を求められるケースがある。
・本店移転
・株主名簿管理人の設置等
・株式の発行
・新株予約権の発行
こういった登記申請をオンラインで行う場合は、取締役を含む全員の電子署名に法務省が指定する電子証明書の添付が必要とされる。今回の措置によって、クラウドサインで電子署名を施した添付書類の取り扱いが追加され、よりスムーズな申請が可能となった。
なお、商業登記のオンライン手続きでは、代表者の実印に代わるものとして、商業登記電子証明書による電子署名を電子ファイルにあわせて付与する必要がある。また、その際には法務省が指定する「申請用総合ソフト」の利用が求められている。