UiPathは、6月29日、アイ・ティ・アール(ITR)が制作した「RPAによるデジタルワークフォースの拡張~ニューノーマル時代を見据えた活用・展開の要諦~」を、UiPathのWebサイトで公開した。
同ホワイトペーパーは、RPAによるデジタルワークフォースの拡張を推進するための課題や現状をまとめたもの。これによれば、「デジタルワークフォース」はデジタル技術を活用して人の能力を拡張したり、人手作業の一部を代替させたりすることによって調達される労働力を意味する。構成要素としては、以下の5つが挙げられる。

ITRが2月に実施した「RPA利用動向調査2020」にて、RPAの導入目的としてもっとも多かったのは「全社的な業務変革の実現」で、45%の企業がこの回答を1位に選んでいる。一方で、「人為ミスの削減」や「人手不足の解消」は副次的な目的として位置づけられていることが明らかになった。

導入の効果として、もっとも強く実感されているのは「全社的な業務プロセスの改善」となっている。

RPAの導入規模と効果の関係性では、多くのロボットを運用している企業ほどRPA導入による効果の実感レベルが高い。

RPAを導入済みの企業に対して今後の展開計画を尋ねたところ、8割以上の企業が「ロボット数や適用範囲を拡大する計画である」と答えている。しかし、拡大展開が「思うように進んでいない」という企業(49%)が、「計画通りに進んでいる」という企業(33%)を大きく上回った。

拡大展開が「思うように進んでいない」理由としては、「ロボットの開発ができる人材が不足している」「ロボットの運用管理ができる人材が不足している」が上位にあり、人的要因を挙げた企業が多い。

RPA選定で重視するポイントを尋ねた質問では、「IT技術者にとってロボットの開発がしやすい」「業務部門のスタッフにとってロボットの開発がしやすい」が上位にランクインした。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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